1. HOME
  2. ブログ
  3. ドイツで史上最大の50万人反原発デモが大高揚

ドイツで史上最大の50万人反原発デモが大高揚

s20110331a-1.jpg 3月26日、ドイツで史上最大の反原発デモが闘われた。首都ベルリンで12万人、北部のハンブルクで5万人、中部のケルンで4万人、南部のミュンヘンで5万人と、4都市合わせて25万人以上の人々が決起した。また地元で集会を開催したところもあり、それらを合わせると実に50万人以上が行動に参加したと言われている。原発問題をめぐる集会・デモでこれほど多くの人々が一度に決起したのは、ドイツでは初めてのことだ。メインスローガンはどこでも、「フクシマは警告する:すべての原発を停止せよ!」と「全原発の即時停止!」だ。参加者は、繰り返し「停止!」「停止!」のシュプレヒコールをあげ、その圧倒的などよめきは町中をこだました。 

s20110331a-2.jpgs20110331a-3.jpg 色とりどりの旗や横断幕が掲げられたが、その中には「フクシマはどこでも起きる」「スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマ――もう十分だ!」「17の時限爆弾を止めよう〔ドイツの原発は17基〕」「恐怖を勇気に変えて闘おう」などがあり、日本語で「原子力? おことわり」といったものもあった。
 ベルリンのある青年活動家によれば、「こういう集会を成功させるためには何か月も必要なのに、今回は2週間そこそこしかなかった。でも、これだけ参加者が多いということは、今こそ声をあげようという、闘う気運がみんなの中でものすごく高まっているからだ」と語っている。
s20110331a-4.jpg ドイツでは、東日本大震災翌日の12日に早くもシュトゥットガルトで6万人の反原発「人間の鎖」行動が行われたのをはじめとして、3月14日までに、ベルリン、ケルン、デュッセルドルフなど450以上の都市・地域で総計11万人の人々が集会やデモに参加した。その一連のうねりを引き継ぎ、さらにそれを大きく超える闘いが爆発したのだ。そして次は、4月25日にチェルノブイリ25周年行動として再び大規模な闘いに決起しようとしている。
 この中で行われた翌3月27日のラインラント・プファルツ州とバーデン・ヴュルテンベルク州の州議会選挙では、既成大政党の保守党(CDU=キリスト教民主同盟)、社会民主党(SPD)、自由民主党(FDP)が大敗し、とくにこれまで保守が60年近くにわたって一貫して政権を握っていた牙城のバーデン・ヴュルテンベルク州で野に下ることとなった。マスコミが「ドイツの政治的大地震」と呼ぶほどの大きな事態だ。
 動労千葉・全学連と連帯して闘うドイツKRD(レーテデモクラシーのための委員会)も、地元の集s20110331a-5.jpg会に参加して、動労千葉の緊急声明を読み上げ、日本語の団結ハチマキとこの日のためにつくった赤い救援バッヂを売って、2万円以上のカンパを獲得したと連絡してきている。
 いまや世界は、日本の3・31東電抗議闘争を固唾(かたず)を飲んで注目している。世界の労働者階級人民と固く連帯し、猛然と怒りを爆発させよう。「被災地支援」と「全原発の即時停止」を掲げて、日本帝国主義の根底的総破産と統治能力の喪失をプロレタリア日本革命に急速に転化しよう。(Gt)

3・26行動の動画は↓
http://www.ausgestrahlt.de/mitmachen/26maerz/film.html
 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択