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現代車工場占拠スト8~9日目/金属労組、非正規職支援ゼネスト決定

s20101125b-1.jpg 11月22日、牙山工場では300人余りの組合員が昼夜間2時間の奇襲ストを闘った。このストで新たに13人が組合に加入した。同日、全州工場でも約380人の組合員が昼夜間6時間のストライキを闘った。先週はトラック第2工場のライン占拠を闘ったが、今回はバス工場の三つのラインでのストライキだった(写真)。牙山非正規支会、全州非正規支会は、24日には全面ストに入り、全員が蔚山工場前で開かれる金属労組集会に結集する。
 この日午後2時から蔚山で金属労組の第28次定期代議員大会が開かれた。現代車支部のソヨンウ代議員ら現場労働者82人が提出した「現場発議案」が長時間の討論の末、投票に付された。 

s20101125b-2.jpg 結果は、在籍代議員401人中303人の賛成(75・3%)で「現代車非正規職3支会支援ゼネスト」が決定した。時刻は午後8時20分を過ぎていた。
 決定した方針は、△第1工場座り込み場への救社隊と公権力の鎮圧時には即刻ゼネスト突入△現代車が11月30日までに不法派遣交渉に応じなければ金属労組は12月始めに第1次ゼネスト闘争を展開するとし、細部の方針は12月1日の中央争議対策委員会で決定するというものだ。
 議論の中では、大田(テジョン)の代議員が、現代車だけでなく、KEC争議の打開のためにも金属労組がゼネストで闘うことを力説した。双龍(サンヨン)自動車支部のムンギジュ代議員は、昨年の双龍車77日間の工場占拠ストライキの時に金属労組はゼネストを決定したが実行できなかったと指摘し、「確実な決意と行動で今回は絶対にゼネストをやろう」と主張した。
s20101125b-3.jpg しかし、現代車支部のイギョンフン支部長(写真)はゼネスト方針に反対した。闘争計画は現代車支部の組合員総会で決めるべきだと主張し、「ストを決意しても実践ができなければ非正規労働者を保護できるか」「下手に判断せず、現代車支部が金属労組の長男役を果たせるように賢明な判断を願う」と言を強めた。
 代議員大会後、午後11時から蔚山工場正門前で集会が開かれた。パクユギ委員長は「元請け労働者と下請け労働者の連帯闘争が一つひとつ行動に結実しつつある。ここで希望をつくらなければならない。われわれは決意したからには実践する意志でこの場に参加している」と語り、正規職労働者と非正規職労働者が互いに「トゥジェン!」で応じ合った。
 集会後、イギョンフン支部長はパクユギ委員長に向かって「詐欺」と毒づいた。イギョンフン支部長は代議員大会の場でも、スト方針について組合員の賛否を問うことを主張。これに対し「全国的な争議は代議員大会で決められる」とするパクユギ金属労組委員長と激しく対立した。
 さらに23日0時30分ころ、イギョンフン支部長は第1工場の座り込み場を訪れ、「現代車支部4万5千人を対象に組合員賛否投票を進める」と明らかにした。正規職組合員がストライキを可決すれば闘いは全組合員と現代資本の全面対決となる可能性もあるが、今、賛否投票を進めようとしているイギョンフン支部長の意図はゼネスト回避であり、非正規職支会が主導して進んでいる闘いのヘゲモニーを奪い返し、闘争を終息させようということだ。
 現代車非正規支会のイサンス支会長は「会社が狙っているのは正規職と非正規職の分断だ。正規職支部とどう意志疎通し、正規職組合員とどう連帯するのかを考えたい」と述べ、賛否投票で否決された場合はどうするのかとの組合員の質問に対し、「われわれの目標は不法派遣撤廃・正規職化だ。われわれは正規職になるためにここに来た。正規職になって帰らなければならない」ときっぱりと答えた。(M) 

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