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香港 弾圧と白色テロに一斉抗議 労組先頭に「5大要求」貫く

「仲間を支え、共に進もう!」 不当逮捕された人々の激励に拘置所前に集まった香港の労働者・学生(1月24日)

香港では、昨年7月21日の白シャツ集団による元朗駅でのデモ参加者への暴行事件から6カ月が経過し、白色テロを弾劾し「五大要求」貫徹を訴える行動が闘われている。1月21日には香港鉄道の各駅で一斉行動が行われた。白シャツ集団とは中国政府側の暴力集団だ。「一国二制度」の建前のもと、中国警察による直接の弾圧は容易にはできないので、民間反革命を組織してデモ隊を襲撃させているのだ。
この白色テロ弾劾の闘いに、香港警察は最初から弾圧で臨み、警察に追われて亡くなった科技大生の周梓楽氏などの祭壇を当日早朝に撤去する暴挙に出た。さらに元朗では4人を不当逮捕した。
白色テロや警察の不当逮捕などの弾圧に、香港の労働者・学生は一歩も引かず闘っている。すでに逮捕者が7千人になろうとする中で、22日と24日(旧暦の大みそか)に拘置所前で激励行動が行われ、「仲間を支える!」「力を合わせて共に進もう!」と声をあげた。旧暦の正月となる1月25日には、4年前の旧正月に当局による屋台の取り締まりに抗議して起きた旺角騒乱を記念して旺角行動が行われ、やはり警察との激突になった。
 中国で発生した新型コロナウイルス問題は香港にも拡大し、25日時点で5人の患者が出ているが、この事態が運動に拍車をかけている。一方で感染の拡大を防ぐために大規模デモを自粛する動きも出てきているが、他方でウイルスの感染を防ぐために中国(大陸)と香港の境界の封鎖を要求する運動が急激に湧き起こっている。1月24日に36の労働組合がこれに連帯声明を発し、「28日までに大陸から香港へ旅客が入ってくることを禁じ、大陸に通じるすべての道を封鎖し、香港に入る大陸のすべての船、飛行機、バスの運行を中止すること」を要求し、「さもなくば、闘いをエスカレートさせる」と宣言した。医院管理局の労働組合は記者の質問に対して、「緊急を要する医療以外は行わない」ことを考えていると答えた。この事実上の医療労働者のストライキ発言は政府を震撼(しんかん)させ、追いつめている。これらの労働組合は、この間結成された新しい戦闘的な労働組合である。
香港政府が昨年10月に制定した、デモ参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じる「覆面禁止法」はウイルスの拡大をもたらすとして、その撤廃を要求する運動も拡大している。香港政府は公共住宅である暉明邨を、ウイルス感染の疑いある者を隔離したり、あるいは医療関係者の住居として使うことを考えていたが、地元住民の反対運動が激化し、暉明邨は火炎瓶が投げつけられて炎上した。
新型コロナウイルスの感染拡大という危機的事態の中で、「五大要求」を掲げる闘いは権力の弾圧を打ち破りながら不屈に続いているのである。労働組合建設を推進しつつ戦闘的に闘い抜く香港の闘いと連帯して、日本でも闘う労働組合をよみがえらせよう。

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