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内モンゴル自治区で学生先頭に2000人がデモ

s20110525a-1.jpg 5月25日、内モンゴル自治区の錫林浩特(シーリンハオト)市で、学生を先頭にした2000名の大抗議デモが爆発した。デモ隊は、(市)政府を取り囲み、朝から夜まで一日中抗議の声が続いた。遊牧民が石炭輸送車にはねられて殺された事件が直接のきっかけとなり、積年のモンゴル民族への差別に対する怒りが一挙に爆発したのだ。 

 この死者の家族によれば、警察は被害者の遺体を秘密のうちに火葬し、その骨を山の斜面にかってに埋めてしまったという。漢民族による遊牧民への殺害事件(事故)に加え、こうしたモンゴル人への漢民族政府の差別的対応、そして事件を隠蔽しようとする政府の姿を許すことはできず、学生s20110525a-2.jpgたちはじめモンゴル民族は怒りの大デモに立った。
 闘いの爆発に驚き追いつめられた警察は、事件にかかわった漢民族2人を逮捕したとインターネットで発表した。
 中国では、労働者階級に対する弾圧と一体で、諸民族への激しい差別と弾圧の政策が行われている。政府の民族差別政策によって土地を奪われ、先祖伝来の生活を奪われた人々は生きていけず、出稼ぎ労働者となって都市部に出ていっているが、職場でも民族差別を受け、そこでも厳しい労働と生活を強いられている。民族差別政策とはまさに労働者階級への分断攻撃であり、階級的団結の破壊攻撃そのものなのである。「改革・開放政策」は、こうしてますます政策的に民族差別を拡大し、民族を壁にして労働者の階級的団結を断とうとしているのである。
 まさに求められているのは、民族を超えた労働者階級の階級的団結であり、その中国の全民族の労働者階級の団結こそ中国スターリン主義を打倒し、中国のすべての民族を解放する闘いの核心なのである。
 続発するストライキや暴動、諸民族(とその学生・労働者)の闘いの爆発と、中国は明らかに大激動情勢に入っている。国鉄闘争、反原発闘争、反戦反核闘争を大爆発させ、労働者階級の闘いと組織化を進め、その運動の発展の中で、中国のすべての民族の労働者、学生との連帯を勝ち取っていこう!(G) 

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