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東北石けん労組、大震災後初の地労委一日行動に立つ

s20110721a.jpg 7月21日、東北石けん労働組合は、大震災以降初めての地労委一日行動を闘い抜いた。朝8時から労働委員会直近の仙台市役所前に20人の仲間が年休をとって結集し、街頭宣伝。500枚のビラが次々と労働者の手に渡されていく。反応は上々だ。頑張って下さいの声をかけていく人も。
 今日の地労委は第10回調査。労働委員会では、先に提出された準備書面を当該が堂々と読み上げた。これまでの調査と審問で、資本の不当労働行為は満天下に明らかとなっている。労働委員会による「争点整理」に対して、個々の事項でなく、時系列にそって畑と佐藤の合議による解雇攻撃がなされたことが、畑文雄本人の陳述で明らかになっているのだ。 

 しかも、この解雇攻撃は、工場移転と労働条件の変更に対する労使協議を求めた団体交渉要求を拒否してかけられてきた。団体交渉要求への回答が、いきなり解雇だったのだ。これほどの不当労働行為があるだろうか。
 畑文雄を救済しようという動きを見せている労働委員会も、この明白な最大の争点に関して、組合からの書面での追及を認めざるをえなかった。当該の追及に、審問廷を埋めた傍聴の仲間も、2年半にわたって資本を追及してきた闘いの勝利性をあらためて確信するものとなった。
 午後からは場所を愛島台新工場に移して門前闘争が打ち抜かれた(写真)。ごうごうたる怒りのシュプレヒコールが叩きつけられる。その熱気に、夏休みに入った地域のこどもたちが大注目。お年寄りも激励の声をかけていく。初めて門前に来た仲間も、資本と労働者の激突の最前線である門前の空気に気合いが入った。
 この日の闘いは、被災地の労働組合運動の新たな一ページを切りひらく重要な闘いとして準備された。東北石けん労働組合は、これに先立って7月10日にみやぎ連帯ユニオンへ組合として加入した。震災解雇攻撃が続発する中で、この間、いくつもの職場に分会を作り、解雇撤回闘争を進めてきたみやぎ連帯ユニオンの闘いと合流し、一体となって被災地における階級的労働運動を築いていくべく、東北石けん労働組合はその先頭で闘うという決断をした。この日の闘いは、みやぎ連帯ユニオンが初めて主催者として全体を仕切り、被災地労働運動の責任勢力として登場することを明らかにしたのだ。
 大震災と福島原発事故によって、恐るべき犠牲が労働者に負わされようとしている。ハローワークには人があふれ、2~3割の労働者が失業給付を受けている地域もある。文字通り失業者が膨大に生み出されている。原発事故同様に震災解雇攻撃もまた、政府・資本家との非和解的な闘いであることは明らかである。動労千葉型の、本物の階級的労働組合の登場こそが求められている。東北石けん労働者は、みやぎ連帯ユニオンの拠点分会として、被災地労働運動の先頭に立って闘う。(東北石けん労働組合・H) 

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