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「原発とめて世の中変えよう!」8・15集会が大高揚

s20110818a-1.jpg 8月15日、早朝の靖国参拝阻止デモを引き継ぎ、「原発とめよう 世の中かえよう 8・15労働者・市民のつどい」が東京・中野区のなかのゼロ小ホールで行われ、575人が会場を埋めた。アメリカ反戦活動家シンディ・シーハンさん、福島の母親、韓国の民主労総を迎え、その全身全霊をかけた反戦・反原発・反失業への訴えに応えて、ともに闘うことを誓った。9・11反原発行動を成功させ11・6労働者集会1万人結集を実現する、まったなしの闘いが始まった。 

 戦後50年の1995年に始まった「8・15のつどい」は今年で17回め。主催者あいさつで実行委代表の葉山岳夫弁護士が、「広島で結成された『すべての原発いますぐなくそう!全国会議』(な全)の運動の趣旨と本集会のメインスローガンは一体だ。原発をとめて世の中をかえよう」と呼びかけた。法大の倉岡雅美全学連副委員長が、朝のデモで1人の仲間が不当逮捕されたと弾劾し、「本集会につなげる闘いをやった」と報告した。
s20110818a-2.jpg 続いて、平和遺族会全国連絡会の西川重則代表が報告と提起に立ち、「参院で憲法審査会の始動を許す手続きが完了した」と改憲への動きに警鐘を鳴らした。そして「シーハンさんも同じ戦没者遺族。直接大統領に向かって責任を追及したのも、天皇の戦争責任を追及している私と同じ」と連帯の意を表した。
 基調報告を森川文人弁護士が行った。「3・11の震災・原発事故は大恐慌下、世界規模の革命情勢の中で起きた」とし、「核は軍事目的で開発された。原子力の平和利用はうその始まり。核と人類は共存できない。人類的危機を原発政策は招いた。子どもたちの未来が奪われた」と弾劾した。3・11以降の闘いを振り返り、「反原発デモを爆発的な大衆運動として拡大させ、推進キャンペーンをぶち破って原発の再稼働を阻止している。次は9・11。全国で闘おう」と呼びかけた。また、「原発の本質は資本主義の本質。資本にとっては利潤追求が最高の正義で労働者民衆は商品にすぎない。被曝労働者は保障もなく切り捨てられてきた」と怒りを込めて語り、「郵政非正規ユニオンの代理人に就任した。反原発s20110818a-3.jpgとともに、生きさせろ!の闘いとして民営化絶対反対、解雇撤回の闘いをやり抜こう。彼らから政治も経済も原発も取り上げ、私たちで回していくしかない」と明快に結んだ。
 8・6広島―8・9長崎闘争をともに闘い沖縄を訪問したシンディ・シーハンさんが、拍手の中マイクを握った。まず「政治家や戦争でもうかる奴らにとって戦争をやめる動機はない。直接戦争で苦しまないからだ」と語り、「大統領が、イラクやアフガンに派兵する兵士を増やさなくてはいけないと悲しそうな顔で言うと腹が立つ。ならば戦争をとめるべきだ。大統領はうそつきだ」とオバマを弾劾した。息子のケーシーさんがイラクで戦場に行くトラックに乗り込むのを拒否したことを「誇りに思う。自分の国が戦場にしている国の人を殺すのを断ったから」と述べ、「その抵抗が戦争を終わりにできる。兵士の母親たちが子どもを他国に殺しに行かせないようにしなくてはならない」と決意を語った。「原発は戦争と同じくらい不必要」との見解を示し、「私は『反戦』と『反核』の母だ。アメリカでは『平和の母』と言われるが『革命の母』として歴史に残りたい。私たちの時代の悪の制度は制度内改革では直らない。唯一打倒できるのは私たちの連帯、団結だ」と言明した。質疑応答も行われた。
s20110818a-5.jpg カンパアピールの後、「な全」の富田翔子事務局次長が仲間ともに登壇し、「原発絶対反対のデモと再稼働阻止の1千万人署名に取り組む」と活動方針を示した。軽快な音楽とともに松元ヒロさんが現れ、コント「ノーモア・ガンバレ・ニッポン」を熱演。痛烈な風刺に爆笑したり凍ったりの連続だった。
 特別報告の初めは福島からの訴え。子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人で福島子どものいのちを守る会の佐藤幸子代表が、文科省交渉や土壌の独自調査など、これまでの取り組みを報告した。学会の公開講座での安全キャンペーンや県の健康調査のデタラメさを弾劾し、母親たちの怒りと不安をつぶさに語った。反原発への学生の決意に触れて「それを信じます。ぜひ若い人の力で原発をとめて下さい」と訴えると、これに応える拍手が会場の隅々からわき起こった。
 続いて、韓国の民主労総ソウル本部のノミョンウ首席副本部長とキムハヤン組織次長(未組織非s20110818a-4.jpg正規担当)がそろって登壇した。ノ副本部長はイミョンバク政権が「物価高騰、財政破綻、社会的他殺(解雇と政治弾圧)の主犯」であると断罪し、イ政権を終わりにし「資本と政権に反撃を加える闘争を展開」すると宣言した。また「核の廃棄は生存の必須条件。核のない世の中をつくり出すためにともに闘おう」と呼びかけた。
 特別報告の最後は動労千葉の田中康宏委員長。「全国の怒りを力に変えるために結集する場として、11・6日比谷野音で『反原発・反失業を闘う労働組合をよみがえらせよう』をスローガンに全国労働者集会を開く。仲間を連れて集まってほしい」と呼びかけ、「この秋、勝負を挑みたい。外注化阻止闘争だ。この闘いと反原発闘争が結合したら労働組合がよみがえる」と不退転の決意を示した。
 続いて、参加者からのアピールと決意表明が行われた。「福島地裁での裁判員裁判強行を許さない。裁判員制度と原発は直ちになくそう」(裁判員制度はいらない!大運動)、「反合・運転保安闘争が労働者の団結の基礎、国際連帯の力。原発廃止とJR体制打倒と1047名解雇撤回は一体」(吉野元久国労s20110818a-6.jpg共闘代表)、「命よりも金もうけを優先し、おれたちの未来を奪い子どもたちの命を奪う腐敗しきった社会を変えるために、世界中の仲間と団結して闘う」(精研労組青年部書記長)、「福島の思いに応え新しい運動を巻き起こそう。9月全学連大会ですべての原発をとめる突破口を切り開く」(坂野陽平全学連委員長代行)
 最後にス労自主労組の入江史郎委員長が「原発をとめて資本主義の息の根をとめよう」とまとめを行った。全原発の停止・廃炉へ向けた団結ガンバローの声が会場いっぱいに響きわたった。(T) 

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