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労働者は団結して生き抜こう! 広島で原発事故弾劾の行動に立つ!

s20110314d-1.jpg私たちは、本当に心底からの怒りを抑えることはできない! 東日本巨大地震・大津波のすさまじい状況に胸が締めつけられる。その中で、本当に許しがたい事態が発生した。福島第1、第2原発で事故が発生し、第1原発では炉心溶融・爆破事故まで引き起こされた。私たちヒロシマの労働者学生が警鐘を乱打していた原発爆発事故がついに起こったのだ。本当に許せない。怒りが湧き上がってくる! 被曝している東北の労働者の怒りをわがものとして、広島の闘う仲間は3月13日、全1日の行動に決起した。 

 s20110314d-2.jpgこの日、3・12ダイ改をうけて五日市駅での3・13春闘ストライキを構えていた動労西日本と広島連帯ユニオンは、東日本巨大地震と原発事故という超重大事態の発生を受けて、「緊急共同行動アピール」を発し、広島市中心街での街頭行動に立った。広島労組交流センター、広大の全学連や8・6ヒロシマ大行動実行委も合流し、労働者人民に訴えた。(写真①②)
 「労働者は団結して生きよう! 闘おう!」「福島原発事故弾劾! 菅政権打倒!」の大横断幕が広げられ、アジテーションが始まると、動労西日本の本部情報号外ビラ、緊急共同行動アピールは、吸い込まれるように繁華街の労働者人民に受け取られた。「がんばれ」と声をかけていく人も多い。「こんな事態になったのは連合のせいだ」と言うマツダ労組の組合員も。菅政権と連合に対する怒りは渦巻いている。東北の被災した仲間へのカンパも寄せられた。
 街宣終了後、ヒロシマの怒りを原発推進の電力資本にたきつけるために、中国電力本社前での抗議行動を行った(写真③)。「すべての原発をただちに止めろ! 中電は上関原発建設を中止せs20110314d-3.jpgよ! これ以上労働者民衆の命を奪うな!」の怒りのシュプレヒコールがたたきつけられた。一連の行動後、3・20へ向けた総決起集会を開催し、3・20から6・5、そして画歴史的な8・6ヒロシマ反戦反核闘争を実現しようという決意が次々に表明され、圧倒的に団結をうち固めた。
 大恐慌下の超巨大地震という未曽有の事態の中で労働者が生き抜き、闘う道は、労働組合と党の下に団結することだ。「タハリール広場」を作り出すことだ。労働者の団結に一切の展望を切り開く力がある。3・20渋谷の街と代々木公園をタハリール広場に変えよう! 広島の労働者・学生・人民は3・20へ総力で結集する。(TO)

【動労西日本・広島連帯ユニオンの緊急共同行動アピール】

(1) すべての労働者の仲間のみなさん。東北地方を中心に東日本全域が、かつてない大地震と大津波に襲われ、空前の死傷者、被害が出ています。今現在も数え切れない労働者民衆が生死の境にあります。刻々と明らかになる被害状況に胸が締め付けられます。許し難いことに、福島第一原発では1986年チェルノブイリ事故以来の爆発事故まで引き起こされました。取り返しのつかない事態です。事故は刻々と深刻さを増し、東電と菅政権の情報統制・情報隠しの下で大量の放射能がばらまかれ、労働者民衆が被曝させられています。
 この大地震でだれが殺され、苦しんでいるのか。それは私たちの仲間である労働者です。被害は「国民等しく」ではなく、労働者とその家族に、そして大資本の利益のために犠牲にされ切り捨てられてきた農民、漁民に集中しています。原発事故で犠牲になっているのは安全な場所で無責任な会見をくり返す電力会社の幹部ではなく、下請けの現場労働者です。
 大恐慌が激化するなかで、資本家とその利益を守るための政府である菅政権は、一貫して新自由主義政策を推進し、労働者と農民・漁民を犠牲にし、切り捨ててきました。あらゆる部門で民営化・外注化をやり、労働者を非正規化し、いたるところで安全を崩壊させてきました。TPPを推進して農村・漁村を壊滅させ、地震列島の日本に原発をガンガンつくり、それを世界中に輸出するなどという政策を進めようとしてきた。この菅政権こそが、そしてこの菅政権を支えてきた御用労働組合の腐った幹部たちこそが、今回の大震災の被害を極限まで拡大させたのです。労働者の命を守り抜くためには、労働者の団結こそが、闘う労働組合こそが必要です。

(2) すでに労働者民衆の怒りで打倒される寸前だった菅政権は、今回の大震災を最大限に利用して延命し、「非常時」「救国」「挙国一致」などの名の下に、労働者の闘いを圧殺しようとしています。「春闘とか賃上げとか言っている場合じゃない。みんながまんしろ」「財政も大変になるから消費税増税を飲め」などと言ってくるのです。何よりすさまじい大首切り攻撃が始まります。民主党政権は、国鉄の1047名解雇撤回闘争を「政治和解」で解体し、社会保険庁労働者を国鉄分割・民営化のやり方で一旦全員解雇して選別採用するということをやってきた。JAL労働者の大量指名解雇をやり、郵政の非正規労働者の大量雇い止めを強行し、公立保育園の民営化を突破口に、公務員労働者360万人の首切り・非正規化を進めようとしてきた。こうした民主党菅政権の下で、そして今回の震災でさらに激化していく大恐慌と財政破たんの下で、被災地だけではなく、日本全体でとてつもない大首切り攻撃が始まるのは不可避です。しかし、私たち労働者はなんとしても生き抜かなければなりません。敗戦後の、被爆後の焼け野原の中で、政府も資本家も力を失った中で、労働者は労働組合をつくり、その団結の力で自らの命を守り、職場を守り、工場を再建し、鉄道を走らせ、生産を再開して生き抜いてきたではありませんか。社会の真の主人公である労働者の団結にこそ、無限の力があるのです。

(3) 菅政権は、大首切り攻撃と一体で戦争の攻撃も激化させています。菅政権は、今回の震災救援を口実に、朝鮮半島における侵略軍事演習を展開していたアメリカの核空母「ロナルド・レーガン」を三陸沖に展開させるよう米オバマ政権に要請しました。菅とオバマは、被災地への空母派遣、米軍出動で、「沖縄はゆすりたかりの名人」という米国務省日本部長メアの暴言(アメリカ帝国主義の本音!)で沸騰していた沖縄の怒りを鎮圧しようとしているのです。そうして日米安保体制を立て直し、普天間基地移設をあくまで強行し、朝鮮侵略戦争に突入しようとしている。本当に許し難い! そもそも米核空母は、イラクやアフガニスタンで空爆を繰り返し、無数の労働者、農民、民衆の命を奪ってきた血塗られた軍艦です。しかもいつでも北朝鮮への空爆・侵略戦争を開始できるようにしているのです。
 日本やアメリカは「北朝鮮の核」「核テロ」が最大の脅威のように言ってきたが、今回の大地震による原発大事故で放射能をまき散らし、無数の被曝を引き起こしたのは一体だれだ! 何が「原発はクリーンで安全」だ! まさに日本やアメリカの資本、支配権力者たちこそ労働者民衆の「最大の脅威」「敵」だということがはっきりしたではありませんか。不況となれば真っ先に労働者の首を切り、災害が起これば労働者に犠牲を集中し、放射能まで浴びせてヒロシマ・ナガサキ、チェルノブイリの大惨劇をくり返す。こういう連中の支配を、労働者はもう絶対に終わらせなければなりません。
 
(4)〈団結して闘わなければ生きられない〉――そういう時代が、今回の震災の下で始まったんだということです。いま、エジプトやリビア、全中東の青年労働者・学生は、労働者が生きていくことができない現実を変えるために、独裁政権を打倒し、革命に起ちあがっています。このエジプトやリビアの労働者・学生の闘いは、私たちの希望です。彼らは何年もの粘り強い職場と地域での労働組合運動の展開の中で、闘わない御用組合をブッ飛ばし、労働組合をよみがえらせて革命を実現しました。私たちも菅民主党政権を支えている腐った労働組合の幹部どもを打ち倒し、労働組合の下に団結し、闘って生き抜きぬこう!
 全国、全世界の労働者と団結し、その力で被災した仲間たちの命を守りぬこう! 闘う労働組合、闘う春闘を今こそよみがえらせよう! 3・20東京・渋谷(代々木公園)に集まり、首切りと戦争の菅政権打倒へ巨大なデモを!
 2011年3月13日 

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