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原発御用学者を大学から叩きだそう! 怒りの熊取現地行動かちとる

s20111003a-1.jpg 10月1日、京大原子炉実験所が開催した年1回の一般公開「アトムサイエンスフェア」において、「放射線医学総合研究所」の研究者・島田義也の講演会が行われた。島田は「年間被曝量は10万マイクロシーベルト=100ミリシーベルトまでなら問題ない」と主張し、「放射能は安全だ」というデマを流布してきた筋金入りの原発御用学者である。京都大学の学生が中心になって結成された「10・1行動実行委員会」の呼びかけで大阪府熊取町の京大原子炉実験所に100人が結集し、「アトムサイエンスフェア粉砕」の一日行動を闘い抜いた。 

s20111003a-2.jpg 当日、学生たちは10時からの開始に合わせて原子炉実験所正門前で情宣活動を開始。そこにはすでに多数の公安警察がうごめき、大学敷地内にもかかわらず警察車両が待機している。京大の職員は、京大生が門に近づくや否や「敷地にはいるな、逮捕させるぞ」の恫喝を加えてきた。さらに実験所の副所長・高橋千太郎は「反対の意思を示している人は講演会には参加させない」と言い放つ。こんなもののどこが「一般公開」だ! 冒頭から国家権力と一体の腐りきった姿をさらす原子炉実験所に学生の怒りの弾劾が炸裂。多くの近隣住民、フェア参加者が足を止め、ともに怒りの声を上げた。
 11時からは長池公園グランドに移って集会が行われた。最初に実行委員会の学生から基調提起。「京大原子炉実験所はこの期に及んで、原発推進の姿勢をはっきりさせた。島田義也は『日本人全員が10万マイクロシーベルトを被ばくしても、がん死亡率が現在の30%から30.5%に増加するだけだと言っています。他にも長崎大学の山下俊一教授など、多くの御用学者が登場して放射能は安全だと触れまわっている。原発安全神話はまさに大学という権威によって裏付けられてきたのです」「私たち京大生が声を発することは、学内で奪われてきた自治権力を奪い返す闘いです。本当に原発を止めていくためにも、私たちは京大の勝手な振る舞いは許さない!」
 続いて熊野寮生が「本日のフェアで配られているパンフレットには、福島原発事故のことが1行も書かれていない! 学生の行動で学問を取り戻そう」と発言。大学奪還学生行動を代表して発言した学生からは火の出るような怒りのアピール。そして全学連の新執行部から京都大学の大森靖之副委員長が登壇し、「島田はこの時代に自分が発信する学問がどのように使われて、どのように福島の人たちに影響するのか、それを考えもしない。原発を推進する発言が福島の人たちのためになるのか! 絶対に違う! 福島の人たちと連帯し、連帯し、連帯し抜こう。絶対に原発は止められる。僕たちの闘いが時代を牽引しています。ぜひ一緒に闘いましょう!」と訴えた。集会の最後に泉佐野市議の国賀祥司さんが「原発全廃に向かう行動をさらに大きくしていこう」とアピールした。
s20111003a-3.jpg 集会後、原子炉実験所へ向けて怒りのデモ。「御用学者は京大から出て行け」「ウソをついて福島の人を被曝させるな」「学問語って金儲けするな」「教育を取り戻そう、学生の手で取り戻そう」のコールが響き渡り、沿道から次々と歓呼の声が上がる。自転車で最後までデモ隊についてくる小学生たち、マンションから出てきて「何のデモですか?」と聞いてくる住民。「原発反対のデモです」という答えに手を振り、笑顔で「がんばって!」の声が飛び交う。熊取町住民はデモ隊と一体で原発への怒りを鮮明に示した。
 デモ終了後、再び原子炉実験所正門に結集。事前に受け付けていた仲間が講演会に入ろうとすると職員が制止してくる。全参加者の怒りが爆発し、講演会場を取り囲み、2時間以上にわたって怒りの弾劾をたたきつけた。
 総括会では、島田義也が今回の講演会でも「放射線の被害はたばこよりも大したことない」などの発言を繰り返していたことが報告された。全参加者が改めて、京大キャンパスでうごめく御用学者の粉砕と、この現実を生み出してきた国立大学法人化粉砕を決意し、そのための行動方針を確認した。10月福島連帯行動に決起し、全国キャンパスで反原発・大学奪還の火柱を打ち立て、その一切を11・6全国労働者総決起集会に結実させよう!(関西学生) 

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