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遺影に勝利を誓い、動労千葉が12春闘勝利へ総決起集会

s20120309a-1.jpg 12春闘勝利に向けた動労千葉総決起集会が3月4日、千葉市民会館で開催された。
 壇上には2年前のこの日に亡くなった中野洋前委員長の遺影とともに、2月26日に急逝した清水匠本部執行委員の遺影が飾られた。清水執行委員は千葉機関区支部に所属し、本部財政部長、貨物協議会事務局長を長く務めてきた動労千葉にとってなくてはならない存在だった。前夜まで定期委員会の議案を執筆するなどまさに闘いのただ中での突然の死だった。あまりに早すぎる死に参加した誰もが信じられない思いで清水さんの遺影を見つめた。
 集会の冒頭、2人の死を悼み黙祷が行われた。 

s20120309a-2.jpg あいさつに立った田中康宏委員長は、中野前委員長が亡くなって以降の激闘の2年間を振り返り「命日をこうした総決起集会で迎えていること自身、中野前委員長が一番喜んでくれる形ではないか」と故人を偲んだ。また、あまりに突然の清水執行委員の死について深い悲しみを抑えながら報告し「清水さんは寡黙で、縁の下の力持ち的な仕事をずっと担ってきてくれました。貨物会社との交渉でも最先頭に立ってこられた。動労千葉の団結の中心には、いつも清水さんがいた。本当に残念でならない。中野前委員長と清水さんが動労千葉に残してくれた財産を受け継ぎ、その遺志を実現する新たな闘いに立つことをここに決意したい」と哀悼の意を表した。
 さらに田中委員長は、2月23日の運転士登用差別事件の最高裁反動判決をあらためて徹底弾劾し「なりふり構わぬむちゃくちゃな判決は敵の悲鳴だ。われわれの闘いは確実に敵を追いつめている」と述べ、現場からの闘いで運転士登用をもぎりとる決意を示した。そして、検修・構内業務の全面外注化の4月1日実施を阻止したことを高らかに宣言、あくまで外注化強行をねらう会社に対して労働組合として徹底抗戦で闘うこと、ここで本格的な組織拡大を実現することこそが外注化を止める力だと訴えた。
 続いて、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長、国労郡山工場支部の橋本光一さん、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が連帯のあいさつを行った。
 中野前委員長を偲んでOBの水野正美元副委員長、白井敏行元執行委員が「かつての青年部世代が、中野前委員長が切り開いた闘いを継承していることを誇りに思う」と心のこもったあいさつ。さらに大竹哲治副委員長が「まさかこの集会で清水さん追悼のあいさつをするとは夢にも思ってなかった。なんでも相談できる兄のような存在だった。いまも信じられない。清水さんが抜けた大きな穴を本部・支部が一丸となって埋めるためにがんばりたい」と清水執行委員の遺志を継いで闘う決意を述べた。
 闘いの先頭に立つ現場組合員から、決戦まっただ中の緊張感と、闘いへの決意に満ちた発言が続いた。運転士登用差別裁判の当該を代表して幕張支部の小沢勇副支部長が、さらに検修外注化阻止、運転基地統廃合粉砕に向けて幕張支部、車両技術分科会、銚子支部、千葉運転区支部の代表が決意を表明した。さらに新人事・賃金制度に対する批判を川崎昌浩執行委員が、貨物会社での12年連続ベアゼロ打破へ千葉機関区支部の代表が発言。動労千葉争議団の中村仁さんの発言が続いた。
 闘争方針提起に立った長田敏之書記長は、あらためて中野前委員長と清水執行委員の遺志を引き継いで闘う決意を表明、「今日を皮切りに春闘本番を迎える。とりわけ外注化阻止の闘いこそ動労千葉の勝負どころだ」と檄を飛ばした。最後に青年部が元気いっぱいの決意表明、団結がんばろうで集会を締めくくった。(O) 

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