迎賓館・横田裁判差し戻し控訴審、初公判で裁判長の「即結審」策動を粉砕
迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判の差し戻し控訴審の第1回公判が、5月15、16日の両日闘われ、東京高裁第6刑事部・山崎学裁判長による早期結審策動をものの見事に粉砕して事実審理に入る道を押し開くという、決定的な勝利をかちとった。
山崎裁判長はこの初公判開始に先立ち、弁護側申請の証拠・証人調べをすべて却下して直ちに結審に持ち込もうという極反動の意志をあらわにしていた。そして法廷が「荒れる」ことを予測して警備を大幅に強化し、傍聴人に対しても、場合によっては三里塚裁判の時のような全員拘束をも狙った超厳戒態勢で臨んできた。だが3同志と弁護団が満を持して準備した控訴趣意書の堂々たる陳述は、その真実性と正義性において法廷を完全に圧倒し、どうあがいても事実審理を拒否できないところに裁判所を追いつめたのである。
他方で検察官は、これに対抗して自らの「答弁書」を読み上げることもできず、ほとんど一言も発することができなかった。
15日は、弁護人の控訴趣意書が陳述された。差し戻し一審判決のデタラメ性と破綻性が徹底的に暴かれ、争点が明確にされ、3同志の無実が圧倒的な説得力をもって浮き彫りにされた。16日は、弁護人に続き、3同志の控訴趣意書が弁護団によって代読された。
板垣宏同志は「25年間にわたって、私は無実であることを真剣に訴え続けてきた。にもかかわらず、原判決は私を『有罪』と認定した。裁判所とは、裁判とは何なのか。警察や検察による明白なデッチあげすら見抜くことができないのか」と心からの怒りを込めて、デッチあげ権力犯罪を弾劾し抜いた。
須賀武敏同志は「差し戻し一審判決に対し、沸騰する怒りを抑えることができない。権力を盾にした裁判官の有罪判決の理由には、国家権力を背景に真実を問答無用の言葉の暴力で蹂躙し踏みつぶそうとする意思が貫かれている。判決で裁こうとしているのは、私たち3人の革命思想だ」と裁判長に迫った。
十亀弘史同志は「私は労働者であり、共産主義者です。本件の裁判で対峙しているのは、直接的には検察・裁判所と私たち被告ですが、その背後には資本家階級と労働者階級の対決があります」と、この裁判の階級的背景を明らかにし、労働者階級が必ず勝利すること、その闘いの一環として「私たちの無罪を必ず確定させる」と、勝利の確信に満ちて提起した。
傍聴席からは割れんばかりの拍手と「異議なし」の声があがった。
この弁護団と3同志の意見陳述が裁判所を徹底的に追いつめ、早期結審策動を完全に粉砕したのだ。次回の公判は7月4日。すべての証拠・証人の採用をかちとり、必ずや無罪判決をかちとろう。(N)
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