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東日本解放共闘が狭山集会かちとる

s20120520b-1.jpg 5月19日、東京の南部労政会館で、部落解放東日本解放共闘会議が狭山集会を開催し、労働者など95人が参加した。大阪市長・橋下を先兵とする新自由主義と対決する八尾北・西郡決戦と一体のものとして、無実の部落民・石川一雄さんへの不当逮捕49カ年を糾弾、第3次再審闘争勝利への決意を固めた。6・10国鉄全国運動集会の成功が狭山闘争を始めあらゆる闘いの勝利の土台となることを確認、大結集を誓った。
 まず3~4月の大阪・八尾市西郡での住宅明け渡し強制執行阻止闘争のビデオが上映された。当該の部落解放同盟全国連合会西郡支部の岡邨洋支部長を先頭として、攻撃を団結の拡大に転化して敵の狙いを見事に粉砕した闘いは、全参加者の感動を呼んだ。 

s20120520b-2.jpg 司会が開会あいさつで稼動原発ゼロを闘い取ったことを確認。主催者あいさつを岩本正治事務局長(東京労組交流センター代表)が行い、沖縄闘争と当日の動労千葉の闘いが大恐慌下で切り開いている地平に立ち、「労働者階級の力で石川さんの再審・無罪-狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう」と提起した。
 基調報告は、全国連杉並支部の田中れい子支部長が行った。田中さんは、狭山差別裁判が労働者階級への分断攻撃であり、狭山差別裁判糾弾闘争は階級的団結を形成する闘いであることを歴史的に解き明かした。「石川さんと解放共闘を先頭とする闘いが狭山闘争解体を狙う3者協議路線を打ち破っている」とし、「現実の階級的団結の中で自己変革がかちとられ、部落解放がかちとられる」と勝利の核心と展望を示した。支援者に向けた石川さんのメッセージが読み上げられた。「あれ程沢山の無実を示す証拠が提出されているにも関わらず『事実調べ』をしない」「私、石川一雄の心は閉ざされたまま50年、半世紀を迎えるのが濃厚な現実に直面」と東京高裁を徹底糾弾し、「『無罪』の2文字を勝ち取るまでは不退転に闘」うとの訴えに、参加者は、ともに闘う決意を込めて拍手で応えた。
 西郡住宅闘争へのカンパの呼びかけの後、決意表明に移り、全員が国家権力に対する石川さんの怒りと無念さを胸にマイクを握った。東京労組交流センター代表に続き、この日ストライキを打ち抜き佐倉支部を結成した動労千葉から後藤俊哉さんが闘争報告を行い、6・10集会への結集を訴えた。被曝労働強制と闘う動労水戸は、「労働運動の再生が石川さんの無実をかちとる道」と語った。婦人民主クラブ全国協議会、不当弾圧を粉砕し自治会権力奪取に向け奮闘する全学連も決意を述べた。満を持して全国連品川・杉並両支部が決意を述べた。品川支部は「狭山闘争は新自由主義との闘いの最前線。東京・南部地区の労働者とともに闘う。支部員の解雇撤回闘争をやりぬく」。反原発闘争の先頭に立つ杉並支部は、橋下による現業職場への労組解体・全員解雇攻撃を弾劾し、「労働運動と部落解放運動とが一緒に闘うときがきた」「7・16さようなら原発10万人集会へ荊冠旗を掲げて行く」と表明。最後に行動方針を確認し、6~7月闘争総決起へ向け団結ガンバローで締めくくった。(TK) 

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