7・29革共同集会、東京・豊島公会堂に880人
7月29日、東京の革共同政治集会が豊島公会堂で開催され、880人が大結集した。国鉄決戦と反原発決戦を軸にして闘ってきた前半戦を総括し、党の路線への確信を深めるとともに、反原発闘争の数十万人決起に示される革命的情勢の到来に全力で応え飛躍する決意を打ち固めた。何よりも一切をかけて10・1JR検修・構内業務全面外注化を絶対に阻止するために、動労千葉、動労水戸、国労共闘を始めとする国鉄労働者と固く連帯し総決起することを誓い合った。
この日は夕方から反原発国会包囲行動に決起するため、例年よりも早く午前11時から開会された。開会1時間前には続々と労働者・学生が詰めかけた。
今年の革共同集会の特徴は、青年労働者と学生が大挙結集し、また革共同の若い指導者が先頭に立って集会の成功を牽引したことだ。革共同が「青年・学生の党」として新たな一歩を歩み始めたことを鮮烈に印象づける集会となった。
司会は、法大暴処法弾圧裁判に勝利した新井拓同志と、全学連書記長の坂野陽平同志。基調報告は深田力同志(中央学生組織委員会議長)が行った。
深田同志は冒頭、①JR検修・構内業務の10・1全面外注化絶対阻止、②再稼働阻止・全原発廃炉・野田政権打倒、③8・6ヒロシマ闘争と8・5オスプレイ阻止沖縄県民大会の高揚、④獄中37年の無実の星野文昭同志奪還、⑤21世紀革命に勝利する労働者党の建設という5点の課題を提起し、これに絶対勝利する態勢を本集会で打ち固めようと訴えた。その上で現在の階級攻防の最大の決戦として国鉄決戦があることを強調、外注化阻止は同時に非正規職撤廃の闘いであると訴え、この決戦は「労働者階級の未来を決し革命の帰すうをかけた歴史的な闘いだ」と呼びかけた。さらに「大恐慌は、資本主義の寿命がもはや尽きたことを示している。労働者が人間らしく生きられない、こんな社会の延命を許してはならない」「みずみずしい世界革命の思想と運動こそ革共同の真骨頂だ。激しい自己変革をやり抜き、歴史の表舞台に躍り出よう」と熱烈に呼びかけた。党として闘う誇りとエネルギーが内側から沸き立ってくるような、明快で力強い基調報告だった。会場を埋めた全参加者が拍手と「異議なし!」の声でこたえた。
続いて「国鉄労働者の決戦アピール」が3人の労働者から行われた。動労千葉の労働者は87人の要員削減提案に対してストライキ、強制出向拒否、偽装請負告発などあらゆる戦術で闘う決意を述べ、動労水戸の労働者は被曝労働拒否へ翌30日にストライキを闘うと表明した。国労共闘の労働者は、国鉄闘争全国運動と物販運動を水路に、職場で仲間の獲得へ断固闘う決意を述べた。
続いて織田陽介同志が反原発闘争への特別アピールを行った。数十万人が決起している情勢の革命的意義を語り、「人々とともに闘い、学び、意識化して返していくこと」「腹の底から怒り、再稼働阻止・全原発廃炉・野田打倒を実現するために全力で闘うこと」「オーソドックスな共闘、統一戦線」など党の課題を提起し、決起を呼びかけた。
集会では、基調報告に先立ち、連帯のあいさつとして、三里塚芝山連合空港反対同盟、星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会、沖縄戦線で闘う仲間、部落解放を闘う仲間、闘う弁護士からアピールが行われた。三里塚反対同盟からは北原鉱治事務局長と萩原進事務局次長があいさつ。萩原さんは、「反原発の巨大な決起の基礎に、三里塚の闘いがある。国鉄決戦と反原発と三里塚が固く結び合うことが権力には最も恐ろしい。だから今こそ三里塚闘争をしっかりと闘おう」と呼びかけた。
熱気が最高潮に高まる中、最後に労働者と学生戦線の決意表明が行われた。全逓、教育、自治体、医療・福祉、合同・一般、マルクス主義青年労働者同盟の労働者が、それぞれの職場闘争の報告と決意を表明し、何よりも10・1JR外注化阻止決戦と、党と労働組合の一体的建設のために全力で闘う決意を表明した。全学連の斎藤郁真委員長は、「革命の時代が来た! 革命を切り開く者はいつも若者だ。その役割を全学連は担う。9月全学連大会の圧倒的成功へ」と熱烈にアピールした。
こうして今年の革共同政治集会は、青年・学生を先頭とする党の団結力で歴史的な成功をかちとった。集会後、直ちに反原発国会包囲行動に決起した。(N)
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