7・1関西空港反対闘争、関空救済に動く日帝に新たな戦闘宣言たたきつける
7月1日、大阪・泉佐野市で「関西空港反対全国集会」が160人の参加で意気高くかちとられた。主催は泉州住民の会と関西労組交流センター。集会後、市内をデモ行進した。この日、関西空港と大阪(伊丹)空港が経営統合した。これは1兆2千億円の赤字を抱える関空会社を救済するためだ。統合は労働者へのさらなる首切りと賃下げ、非正規職化しかもたらさない。7・1闘争はこの経営統合に真っ向から反対し、橋下(大阪市長)・千代松(泉佐野市長)の打倒へ、新たな戦闘宣言をたたきつけた。
直前まで降っていた雨も午後1時半の開会時にはやみ、会場の末広公園コミュニティひろばに労働者・学生・市民が続々と結集した。
冒頭、富田益行関西労組交流センター代表が主催者を代表してあいさつした。国鉄労働者の富田さんは、関西空港が非正規労働者を低賃金で酷使する「労働監獄」になっている現状を弾劾し、「関空島の中から労働者の反乱を組織しよう。これが軍事空港化を阻止する力だ」と訴えた。
連帯のあいさつを入江史郎全国労組交流センター代表、部落解放同盟全国連西郡支部、婦人民主クラブ全国協議会が行った。そして基調報告を泉州住民の会代表の国賀祥司さん(泉佐野市議)が行った。国賀さんは冒頭、6・29首相官邸前20万人の決起を語り、「すごい情勢だ。いよいよ日本を変えるときが来た」と語り、「泉州住民の会結成から25年、関空開港から17年間闘ってきたが、関空も資本主義も完全に行き詰まっている。新自由主義と闘う関空闘争がついに勝利する時代に入った」と確信をもって語った。そして市の命名権を売りに出したり、犬にまで税金をかける千代松市長に市民はあきれ怒っていること、とりわけ「震災がれきの受け入れ」方針に市民が反対運動に立ち上がっていることを語り、ともに闘おうと呼びかけた。
国賀さんは、さらに「三里塚関西実行委」がブログで「LCC(格安航空会社)は危険ではない」という主張を行っていることを弾劾し、危険・過酷な業務を強いられる航空・空港労働者と連帯して闘うこと、そして三里塚・沖縄と連帯して関空の軍事空港化絶対反対を闘うことを呼びかけた。
泉州住民の会、関西労組交流センター自治体部会、八尾北医療センター労組、関西合同労組泉州支部、全学連が決意表明した。とりわけ自治体部会の大阪市職青年労働者は、首切り・賃下げ・労組破壊に突き進む橋下市長に市職労働者の怒りが日ましに高まっている状況を報告し、「昨年のウィスコンシン州のような実力決起で市長を倒そう。中之島を労働者の赤旗で埋め尽くそう」と呼びかけた。
集会には、動労千葉、森田恒一さん(泉州住民の会元代表)、8・6ヒロシマ大行動実行委員会からメッセージが寄せられ紹介された。
いよいよデモ出発だ。泉佐野市街を通り、空港島を沖合に望むマーブルビーチまでデモ行進した。デモの沿道では市民が家の中から出てきてデモ隊を応援、国賀さんと固く握手する場面もあった。
こうして7・1関空闘争は関西における階級的労働運動の前進の大きなエネルギーをつくりだすものとして意気高く打ち抜かれた。(N)
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