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四川省徳陽市シーファンで、重金属工場の建設に反対し数万人が暴動

s20120703b-1.jpg 7月2日、中国四川省徳陽市シーファンで、人体に有害な物質を含むモリブデンの重金属工場が新たに建設されることに抗議して、数万人の暴動が発生した。
 シーファンは、人口43万人の市(徳陽市の中により小さい行政単位として含まれている市)だが、周辺の工場の汚染によってすでに労働者・住民のがん患者が増大し、大きな社会問題となっていた。「改革・開放」政策のもとでの乱開発は、こうした公害と汚染による重大な健康被害を労働者と住民に発生させているのだ。そしてさらに、有害な物質を含むモリブデンの工場が建設されることとなり、これを阻止するために数万人の労働者・住民が立ち上がり、市政府に要請に行った。そこには、子どもたちを守るために女性の多くが先頭に立っていた。 

s20120703b-2.jpg 「絶対反対! ともに故郷を守ろう!」「シーファンを救え! 全住民は団結しよう!」「次の世代のために、団結しよう!」「美しい故郷を返せ!」などのスローガンを掲げて、彼らは雨の中、市政府に向けてデモで進んだ。これに対して市政府は武装警官を導入し、住民に催涙弾を打ち込むなどの暴行をほしいままにし、多数の負傷者が出た。怒った労働者住民は武装警官と真っ向から対峙し、全面的に激突して闘っている。
 こうした闘いに追いつめられた市政府は2日午後になって、「環境問題が解決しない限り工場の操業はしない。工事は中止する」との声明を出したが、もはや政府を信用できなくなった労働者・住民はその後も闘いを継続し、夜に至るも暴動が続いている。
 中国スターリン主義の破産と「改革・開放」政策の展開は、一方で労働者を徹底的に非正規化し、ますます厳しい奴隷労働を強制しているが、もう一方ですさまじい環境破壊を引き起こし、この面でも労働者を生きられない状態にたたき込んでいる。シーファンの労働者・住民の「美しい故郷を返せ!」などのスローガンは、まさに福島での労働者の生きるための闘いと共通するスローガンであり、労働者の生存権をめぐる闘いが国境を越えて、ともに闘われているのである。
 原発再稼動に反対する日本での数十万人の決起は、こうした中国の労働者の闘いを鼓舞する闘いそのものである。そして国鉄決戦の爆発は、中国の労働者との階級的団結をかちとっていく道そのものだ。原発闘争と国鉄闘争を爆発させ、「生きるために」中国スターリン主義の暴力的弾圧と対決して闘う中国の労働者との連帯をかちとっていこう!(G)
 

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