ヨーロッパ23カ国で歴史的な一斉ゼネスト・デモが闘われる!
11月14日、ヨーロッパ労働組合連盟(ETUC)の呼びかけで、スペイン、ポルトガル、イタリア、ベルギー、ギリシアなど23カ国・40の労組ナショナルセンターが参加する画歴史的な大ゼネストとデモが闘われた。EUと各国政府による緊縮プラン・首切りと増税の攻撃に反対する全ヨーロッパ規模の闘いであり、1000万人を超える労働者が怒りの声をあげた。
スペインやポルトガルでは、労働者階級はデモの鎮圧に動員された警官隊と街頭で激しく激突した。イタリアでは、学生が失業者とともに反政府デモの先頭に立った。
24時間ストに突入したスペインでは、2大労組の労働者委員会(CCOO)と労働総同盟(UGT)の呼びかけで、自動車、エネルギー、造船、建設部門のほとんどの労働者がストに決起した。民営化が予定されている学校、病院でも、ほとんどの労働者がストに突入。2大労組の発表によれば、900万人がゼネストに参加した。マドリッドでは35万人、バルセロナでは100万人以上がデモに立ち上がった。マドリッド、バルセロナ、バレンシアでは機動隊と激突した。
最大労組の労働総同盟(CGTP)の呼びかけで、この8カ月の間に2度目の24時間ゼネストに突入したポルトガルでは、通勤列車やリスボンの地下鉄も停止した。空の便も200便(いつもの半分の便)が運行を停止。清掃労働者や、病院労働者もストに突入した。デモは全国40の都市で行われ、リスボンでは機動隊とデモ隊が衝突した。
イタリアでは、ナショナルセンターのひとつが4時間ストを呼びかけ、鉄道などの輸送機関がストップした。ローマをはじめいくつかの都市で数万人の学生と労働者が機動隊と激突。各地で大規模デモが行われた。ベルギーでは24時間の鉄道ストが行われた。ブリュッセル、ロンドン、パリを結ぶ高速鉄道網もストで大混乱に陥った。フランスでは、労働総同盟(CGT)など5つのナショナルセンターの呼びかけで、100ヵ所以上でデモが行われた。
このゼネストは、ヨーロッパの労働者の新自由主義に対する激しい怒りが極限に達していることを示した。大恐慌が深まる中、今や全世界で、労働者階級の闘いは新たな段階に突入した。(T)
写真は上から①マドリッド、②バレンシア、③ローマ、④ミラノのデモ
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