韓国で第2次ゼネスト 民主労総 11・14民衆総蜂起を宣言
7月15日、韓国では、民主労総(全国民主労働組合総連盟)が労働市場の構造改悪を強行するパククネ政権に対し、4月24日に続く第2次のゼネストに立った。ソウルをはじめ全国14の地域拠点で開かれたゼネスト集会には5万人が参加し、「民主労組の命運をかけた闘争が始まった」と、今秋11・14全国労働者大会を頂点とする2015年下半期闘争への戦闘宣言を発した。
ソウル駅広場での集会には首都圏の民主労総組合員7千人が結集。逮捕令状が出ているハンサンギュン委員長が映像を通して、パククネの攻撃に対し「すべてをかけて正面突破しよう」と呼びかけた。そして団結こそ勝利の核心であることを強調し、1%の財閥を守るために労働者・市民の生存をすべて犠牲にする政権を絶対に許すなと訴えた。最後に「沈没する大韓民国を正しく立て直せという5千万民衆の要求を受け、11月14日、威力的な民衆総決起で大反撃し、パククネ政権を終わらせよう。希望は最も熱く愛し、闘争する仲間からつくられるということを確信している」と締めくくった。
鉄道労組ソウル地方本部のパクチョンソン本部長も「パククネとの闘争の武器を準備する」と、一昨年の23日間の大ストライキを引き継ぐ新たな大闘争に立つ決意を明らかにした。
パククネ政権は、労働組合の同意なしに就業規則の変更による労働条件の悪化を可能にしようとしており、これへの危機感と怒りはますます高まっている。7月22日には民主労総と韓国労総の製造業部門が共同してストライキに突入することが決定された。また2大労総の公共部門も共同闘争本部を結成し、9月11日に第1波スト、10月に第2波ストの方針を打ち出している。さらに、11月14日のチョンテイル烈士精神継承全国労働者大会に合わせて、労働者とともに農民・都市貧民・学生・市民団体などがパククネ打倒の総決起大会を開くことが計画されている。7・15民主労総第2次ゼネストは、この夏から秋へと続く一連の大闘争の歴史的な突破口を開く闘いとしてかちとられた。
7・15はまた、非正規職撤廃闘争の新たな発展を切り開いた。この日、現代自動車や起亜車、現代製鉄、韓国GMなどで金属労組傘下の社内下請労働者が、不法派遣の正規職化を掲げて初めての共同ストライキを敢行した。現代自動車非正規職支会など800人は、全体集会に先立ち、ソウルの現代車グループ本社前で社内下請共同ストライキ大会を開催。韓国GM非正規職支会は富平本社前で同じく集会を開き、非正規職労働者の総決起で正規職への転換を実力でかちとる決意をたたきつけた。
写真:第2次ゼネストに決起し「このままでは生きられない!」と叫んでソウル市内をデモ行進する金属労組の大隊列(7月15日)
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