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習近平新体制を直撃! 元赴任地で1万人の暴動

s20121119a-1.jpgs20121119a-2.jpg 新中国共産党総書記となった習近平が1988~90年にかけて党委員書記を務めた福建省寧徳市の福安で、11月17日に1万人の大暴動が勃発し、15日に成立したばかりの習近平体制に大打撃を与えている。
 17日の19時50分頃、警察に追いかけられた無免許運転の車が、バイク3台・乗用車1台との衝突事故を起こし、5人が負傷する事態となった。事故が起きた福安韓陽十景ホテルのあたりは繁華街で、たちまち人が集まってきたが、警察の事件への対応に対する怒りが爆発し、1万人の大暴動になった。
 

s20121119a-3.jpg 大暴動になった直接の原因は、救急車が来るのに1時間もかかって負傷者を放置したことへの怒りからとか、また事故を起こした車が警察からわいろで買い取った偽のナンバープレートをつけているのではと人々が疑ったからとか、あるいは事故を起こした運転手に対して5万元のわいろで警察が「善処」しようとしたことに対する怒りからとか、いくつかのことが言われている。
 だがはっきりしていることは、警察をはじめとするスターリン主義体制の支配と腐敗への日常的な労働者民衆の積りに積もった怒りが、この交通事故に対する警察の対応をきっかけにして大爆発したということである。ネットの中では、「(この事件で)多くの人々の政府への信認がすでに失われてしまったかもしれない」などと書き込まれ、現政権への不信と怒りを象徴する大事件となったのである。
 警察と労働者民衆は激しく激突し、10台の警察車両が破壊され、20人以上が負傷し、約100人が逮捕された。警察は暴力的に暴動を鎮圧し、現在も3000人の警察が現場周辺に配備されているという。
 中国スターリン主義は、この寧徳市が習近平総書記の元赴任地であることから、この事件を重視し、徹底的に抑え込もうとしている。中国共産党第18回大会は労働者の全国的なストライキの爆発の中で、労働者の怒りに包まれながら開催されたが、発足したばかりの習近平体制は発足後わずか2日で、かつての赴任地、足もとから暴動が爆発し、早くもその反動性と体制的な危機を示しているのである。
 本格化するバブル経済の崩壊、中国経済の破局は、こうした労働者の決起をますます促進する。習近平体制は、末期的な中国スターリン主義の政権であり、労働者階級の闘いによって打倒されるべき政権そのものである。この中国の労働者の闘いとの団結をかけて、「外注化・非正規職化―大量解雇」の攻撃と対決し、激動する日本階級闘争の階級的激突に勝利していこう!(K) 

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