「行動の継続が大事!」11・16官邸前に熱い結集
11・11の20万人による霞が関占拠の感動がさめやらぬ中、11月16日、首相官邸・国会前、文科省前などに多くの労働者人民が結集し、「原発やめろ!」「子どもを守れ!」と闘いぬいた。
官邸前には集会開始の6時前からたくさんの人が集まった。ほぼ毎週参加しているという女性は「11日はものすごく感動した。参加者が引きも切らず集まってきた。雨が降り出してもどんどん増えてきて国会や首相官邸前に向かって歩いて行った」と満面の笑みを浮かべ、「官邸前行動もすごく大事。ここに来たらみんなに会える。毎回いろんな人と話すが、いつも『初めて来た』という人がいる。全国にも金曜行動が拡大している」と語った。
東京・江東区から来た50代の女性は、「自民党は『政権奪回』とか言っているが、中曽根や自民党の奴らが54基もの原発を作ってしまった。自民党も民主党も同罪だ。原発を無くすまで頑張る。寒さ対策もばっちり」とガッツポーズ。中年の男性は「この寒いのにこれだけの人が官邸前に集まってくるのはすごい」と熱い一言。
午後6時、首相官邸に向けシュプレヒコールが始まった。「大飯を止めろ!」「もんじゅをやめろ!」「再処理やめろ!」。激しい叫びが官邸に突き刺さった。
今回も多くの参加者がマイクを握って思いを語った。茨城県から駆けつけた男性は「茨城県は3・11で2度目の被曝をした。1度目はJCO事故です。そのとき私の子どもは何も知らないで野原で遊んでいた。2度目が3・11です。野田! 安倍! 原発はだめだ」と声を高めた。
枝野経済産業大臣の地元・埼玉県大宮市から来た女性は、「枝野経産大臣は支持者向けには『原発ゼロをめざす』と言った。ではなぜ大飯原発を再稼働したのか! 大間原発の建設を再開したのか! ベトナムやリトアニアなどへ、原発のことを知らない地元の人をだまして原発を輸出するのか。私はこういう人は絶対に許せません!」と怒りをあらわにした。
国会前にも多くの人が集まり、抗議集会を行った。福島県から参加した青年は「福島は原発事故で大きな被害を受けた。原発政策推進、再稼働は本当に許せない。みんなが声を挙げることが大事。福島の現状を知らないで『フクシマ』を言われると傷ついている人がいる。フクシマのことを考えて欲しい、知って欲しい、つながって欲しい。フクシマは負けません。原発はいりません」と、心から訴えを発した。
文科省前、財務省前では、ふくしま集団疎開裁判の会の人たちの宣伝・抗議行動に今回も多くの人が参加した。集会では、11月26日に仙台高裁で行われる「疎開裁判」の審尋(審理)に伴って行われる「11・26仙台アクション」への参加が呼びかけられた。(H)
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