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NAZEN関西 労組中心に反原発集会 人命切り捨ての資本を弾劾

20160421a-1.JPG 4月16日、大阪市弁天町でNAZEN関西主催の反原発集会を90人で行いました。熊本大地震の真っただ中で開催され、「人の命などなんとも思わない資本の正体がはっきりした」と弾劾する集会となりました。同時に、翌日の関西入管交流集会のために来日された韓国・民主労総全国教職員労働組合ソウル支部のイソンデ支部長も参加し、国際連帯の画期的集会となりました。

避難計画は破綻 全原発とめよう
 報告の一番手は京都府職労舞鶴支部の長岡達也さん。冒頭、「労働者の原発に対する根底的な怒りが高浜原発3号炉、4号炉を止めた」と宣言。熊本への自治体労働者の派遣が始まり不眠不休で働いている渦中であること、戦争法が通る中で行政が「人命第一」から資本の事業の継続を第一に優先するあり方に変質しつつあることを指摘し、労働組合がどう闘うのかをしっかり議論したいと述べました。
 「今回の地震で『避難計画があるから大丈夫』という議論は崩壊した。屋内待避などあり得ない。危機に陥っているのは原発を動かそうとする側。ここで勝負したらすべての原発を止めることができる」と指摘しました。そして、「府職労舞鶴支部が絶対反対を貫くことができたのは、自らの労働の問題として職場で対決して闘うしかないと腹を据えたから闘えた」と語りました。
 次に八尾北医療センター労組書記長の灰垣美佐子さんが報告しました。「安倍は戦争と一体で医療の大再編をやろうとしている。診療報酬改定で中小病院・介護施設を淘汰(とうた)し、持ち株会社化と巨大病院による再編を進めている。病院に経営のプロが入り、総非正規職化ともうからない医療の切り捨てを進めている」と批判しました。そして「八尾北が目指すのは生きるための医療。核心は病気になる前に見つける予防医療。糖尿病教室を始めます。医師や看護師、介護労働者、患者みんなが主人公となって、命と健康、労働者が持っている無限の力を取り戻す運動、生きるための共同体・団結づくりです。八尾北つぶしとの新たな死闘に勝ちぬきたい」と訴えました。
 3番目は婦人民主クラブ全国協議会関西ブロックの山田節子さんが、今、福島で何が起こっているのかを報告しました。安倍政権が南相馬市の居住制限区域の避難解除を狙い、福島第一原発から数㌔付近を通るJR常磐線の全線運転再開を東京オリンピックまでにやろうとしている状況を地図や写真を使って報告、弾劾しました。
地域全体を結ぶNAZENへ
 三つの報告を受けて後半は討論です。
 京都大反戦スト弾圧を粉砕した京大全学自治会同学会委員長の作部羊平さんが「労働者・学生が力ずくで勝負し勝てる時代に入った」と発言。吹田教組の仲間が「舞鶴支部という原発立地の労働組合が立ったことが決定的。動労西日本と一緒に反原発のストライキを関西あげてつくろう」と訴え、舞鶴支部の仲間は支部団交で「20㍉シーベルトまで安全」という基準を許さないと追及したことを報告。大阪市職の仲間が被曝労働の強制を打ち破るのは職場の団結の拡大が鍵を握ると語り、動労西日本近畿支部の仲間が「民主労総と連帯して日本でゼネストをやるためにストライキに決起した」「川内原発が爆発したら労働者の怒りはこんなものじゃない。革命情勢になる。社会を変えるチャンス到来。労働組合のヘゲモニーで救援に行くことが大事」と発言するなど、活発な討論となりました。イソンデさんも、保守地盤のサンチョクで新たな原発建設を阻止したことなどを報告しました。
 最後に関西労組交流センター代表の木下浩平さんが「労働組合を中心に住民も自営業者も参加して地域を制圧できるNAZENを、大阪市を始め各地域につくろう」とまとめ、熱気あふれる集会を終えました。(NAZEN関西事務局・E)

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