NAZEN京都定例会 「ふくしま共同診療所こそ反原発の砦!」
2月23日に開催されたNAZEN京都の第10回拡大定例会は、この1~2月の金曜行動などでの診療所への共感の拡大によって60名が結集、診療所建設と3.11福島大結集への決起集会になった。
司会は、関電京都支店前金曜行動を毎週先頭で闘いぬいている学生の仲間と、福島からの避難家族が居住する地域への街宣を職場実践とも結びつけ開始した青年労働者だ。
この1年の総括と展望を学生の仲間が基調提起した。「全国から資金とスタッフを募集していよいよ『ふくしま共同診療所』を開院した。原発労働者との連帯も全原発の廃炉を勝ちとる道も、診療所運動の拡大と一体」と。昨年4月の結成時に掲げた3大行動指針(①診療所建設②原発労働者との連帯、非正規職撤廃・外注化阻止③拠点建設=京大全学自治会再建・ユニオン自立の組織拡大)の一体的実践、とりわけ診療所建設のための基金運動とスタッフ募集運動を前進させようと。最後に、3.11福島への大結集をよびかけた。
診療所建設委員会から駆けつけた事務局長の渡辺馨さんは、「福島の怒りと結びついた全国の闘いが、昨年12月1日、ついに福島の地に命と心のよりどころとなる『ふくしま共同診療所』を開院した。山下俊一ら原発推進勢力を追いつめている。『福島は安全だ』『放射線被害はない』の大うそがばれるからだ。敵の憎悪が診療所に向けられ、誹謗も始まっている。診療所こそ原発絶対反対の砦だ。世界の人々も世界の原発推進勢力も診療所に注目している。『決死救命』の福島の現実の中で診療所は人々の生きる希望だ。福島の怒りは世界の怒りに結びつく。福島は諦めない。その最大の発信地が『ふくしま共同診療所』だ。新たに生み出した闘いの高揚をつかみ『3.11反原発福島行動'13』を大成功させよう」とアピールした。
会場からの発言も診療所開院が中心だ。金曜行動で「山下俊一には我慢ならない」と診療所建設に共感して参加した医療労働者、職場で知り感動して参加した医療労働者、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組の仲間と続いた。医療労働者への反響が大きい。発言はさらに自治体労働者、富山大学の学生。婦人民主クラブ全国協関西ブロックと続いた。大学奪還学生行動とユニオン自立の仲間は、キャンパスと職場での実践者こそ勝利者であることをそれぞれ鮮明に提起した。
この春から、ふくしま共同診療所に赴任するAさんは「怒りと闘いがあふれる地での生きる決意や喜びと使命感」を静かに表明しつつ「未来をつくる子どもたちが被曝を心配して生きなければならない現実など絶対にあってはならない」ときっぱりと語った。
まとめで発言した仲間は「労働者、住民、子どもたちの立場に立ちきった診療所の開院が山下俊一を追いつめ逃亡させた。診療所の本格的建設と『3.11福島行動』の大成功を実現しよう」と定例会を締めくくった。 (ユニオン自立・U)
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