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東北春闘集会 闘う労働組合のよみがえりを実感

20130303b-1.jpg3・11反原発福島行動への総決起を誓う
 「外注化とたたかうぞ!」「『非正規職はしょうがない』なんてことはないぞ!」「団結して闘えば、職場と社会を変えられるぞ!」青年労働者のシュプレヒコールが風雪を切り裂いて鳴り響きます。東北の闘う労働組合の大部隊は仙台市内デモを集会の大成功の感動でやりきりました。
 集会には120名が結集し、3・11大震災-福島原発事故以来2年間の福島・被災地に労働組合をよみがえらせる闘いが着実に前進していることを実感しました。
司会は青年2名がつとめ、はじめにみやぎ連帯ユニオン東北石けん分会副分会長の成田勝さんが呼びかけ人あいさつを行いました。 

20130303b-2.jpg 「本日は、自治体や教育現場を民営化・外注化して労働者のクビを切り、非正規職化しようとしている橋下に対してたたかわれている橋下打倒闘争と一体でたたかおう。昨年12月に東北石けん地労委闘争が結審しました。近々命令が出されるが、解雇撤回まで闘っていきます。昨年の総選挙、自民党に投票したという方もいるかもしれません。しかし、安倍政権がやろうとしていることは物価2%のインフレ-実質賃下げ、消費大増税など、労働者の生活の破壊です。戦争の危機も始まっています。戦争を止めることができるのは労働者の国際連帯です」「私の職場でも残業の固定化、上司からのパワハラなどがある。『仕方がない』と下を向くのではなく、闘ってこの社会を変えていきましょう。みなさん一人ひとりが主体となって闘う労働組合めざし、闘うことを訴えます」と力強くアピールししました。
 次に3・11反原発福島行動'13の呼びかけ人であり、ふくしま集団疎開裁判の会の井上利男さんがスライドを使いながら、福島県全体の放射能汚染が今も残り、その中で子どもたちや住民が暮らしている現実に警鐘を鳴らしました。
 次に動労水戸の石井真一委員長が「10・1検修・構内外注化で起きた現実と外注化の矛盾について」と題する講演を行いました。「JRは出向の意思確認さえ行わず、一方的に内容証明付きの郵便を3通自宅に送りつけてきて、発令通知を行った。休日は減らされ、労働条件は悪くなった。3年の期限だが出向社員の代わりになる者はいず、転籍の可能性が大だ。技術の移転を言っているが出向先の水戸鉄道サービスにはプロパー社員は皆無でエルダーもほとんどいない。JRと鉄道サービスは同じ事業所で作業し、ガス・水道もJRが払っている。これが外注化か!」「しかし、重要なことは職場全体が外注化には反対であったことだ。勝田車両センターでは青年労働者が動労水戸のスト破りをしようとした労働者を取り囲んで弾劾した。」「まず自分の職場で、外注化=非正規化に反対する。解雇に反対する。賃下げに反対する。組合があれば賃上げを要求する。真っ向からそれを掲げて闘争することだ」と熱い訴えがされました。また動労水戸の青年組合員が発言に立ち、「職場の青年は本気で怒っている。動労水戸はその怒りをともに闘う。JRは広野駅よりより原発近くの最寄駅まで運転再開し、被曝労働をさせようとしている。3・11福島行動を成功させなければいけない」と訴えました。
 特別報告は2本。国労郡山工場支部の橋本光一さんは「自分の職場でも5割以上が外注化され、こんどは倉庫作業がその対象だ。外注化に反対するのはエルダーの職場を奪うことになる。若年者と老年者を対立させる攻撃だ。動労千葉はどうしたか?エルダー社員にシニア制度は認めていないから検修以外の清掃業務に行ってくれと要請した。組合・地域の仲間の団結で倉庫外注化に反対しよう。3・11へ集まってください」と発言。
 八戸から20名を超える組合員が参加した南部バス労働組合からは「賃金・労働条件の低下ゆえ、バス運転手が全国的に不足している。この場をお借りして募集したい。今春闘で、安倍の雇用破壊、賃金破壊、戦争・改憲・原発推進と闘う。私たちも3・11に結集したい」と述べました。
 連帯のあいさつはふくしま共同診療所、福島・星野さんをとりもどす会、東北大学学生自治会の青野弘明委員長から受けました。ふくしま共同診療所からは「共同診療所の甲状腺エコー検査などすべての診療に対する社会保険の支払いが認められた。これは診療所のバックに全国の力、すさまじい怒りがあったからこそできた」と報告されました。
 最後に本集会の圧巻だった現場からの決意表明です。「組合員は全員シニアとなったが不当な組合差別に対する賃金是正や、争議中のビデオを新入社員に見せて『本山労組に入るな』とやった不当労働行為に対して謝罪しろと闘っている。15日勤務を利用して会社構内の抗議行動や3・11に参加していきたい」(全金本山労組)、「職場である介護施設が民間に移譲され、労働条件が悪化・パワハラがあり10人が退職した。分会の決断で団交を要求。10項目のうち8項目に回答させ、未払部分があった夜勤手当を全額支払わせた。職場代表者に自分がなり、10日以上かかって全員と面談した。職場や給料の不満が公然と話されるようになり、私の首のことを心配してくれる同僚もいる」(ふくしま合同労組)、「保育所で働いています。当局は労働者が悪いというが、みんな私の知る労働者は熱意を持って働いていました」「公務員職場にも非正規があふれ、大阪では橋下市長が解雇・非正規化を進めようとしている。原発でも20ミリシーベルト基準。50年生きると1シーベルト。致死量に近くなるじゃないですか。とんでもないことだ。労働組合を甦らせる、市職労を闘う組合にしていく」(仙台市職員労働組合の仲間)、「今年の仙台市の競争入札で会社は16名分の職場を失った。しかし、労働組合の解雇絶対反対の闘いで『人員整理は行わない』と会社に言わせた。大勝利だ。問われたのは自分だ。やれば勝てるし、やらないから負ける。合理化・出向との闘いが始まっています」(清掃労働者)、「配達中に郵便物を風で飛ばされて失くした。その時はすごい落ち込んだ。原因はかごのふたをロックしていなかったことだが、カギがかけられない忙しさだしバイクの半分ぐらいには鍵がない。毎日たまたま事故が起こらなかっただけだ。民営化・人減らしの中12月だけで86時間残業。ミスがでるのは当たり前だ。当局を許さず、安全を守るために職場から闘う」(JP労組の仲間)、「退職金400万カット。相次ぐ退職者の中には『ふざけんな』という怒りの退職が多いと思う。しかし、日教組はストライキをしない。こんな時に闘わない組合って何だ。自己責任論、公務員バッシングの中で今の職場はあきらめムードもある。しかし、橋下の体罰問題に関する発言などでたらめじゃないですか。この怒りで組合を変え、世の中を変えていきたい」(教育労働者)。各決意表明は昨年のJR外注化阻止の闘いと一体で職場から外注化・非正規職撤廃の闘いがうねりを持って始まっていることを実感させました。
 集会では「3・11反原発福島行動を成功させる決議」「全証拠を開示させ星野さんを奪還する決議」を上げ、みやぎ連帯ユニオンの青年労働者の音頭による団結ガンバローで3・11への総決起を全体で誓って集会を締めました。
(みやぎ連帯ユニオンK)
 

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