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三里塚反対同盟が36回目の一斉行動に立つ

20160420a-1.JPG 4月16日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、第36回の空港周辺地域一斉行動に立ち上がった。故萩原進事務局次長の提起で2013年5月に開始してから、ひと月も欠かさず丸3年取り組み続けてきた数字だ。
 午前8時30分に天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合し、打ち合わせを行った。この日用意された「反対同盟ニュース」第31号は、成田ニュータウンで行われた3・27全国集会・デモを報じた上、3月29日に成田市内のホテルで開かれた「4者協議会」を厳しく批判している。

20160420a-2.JPG 4者協議会とは、第3滑走路計画推進のための国土交通省、成田空港会社(NAA)、千葉県、地元9市町の会合のことだ。NAAは今回、①第3滑走路計画を2020年代に供用開始を目指して進める、②年間発着回数は現在の23万回から50万回に高める、③現状の空港敷地1400ヘクタールを2000ヘクタールに拡大する、④次回協議会までに第3滑走路の位置、騒音の影響範囲を示すと発表した。
 こんな一方的でデタラメな「計画」を進めることなど絶対に許してはならない。この内容を地元住民にいち早く徹底的に暴露し、怒りを組織することがこの日の闘いだ。
 打ち合わせを終えると、全員がニュースを携え担当地域に飛び出していった。
 伊藤信晴さんは地元の白枡地域を中心に芝山町を回った。相川勝重町長は「有志の会」をつくり、第3滑走路誘致運動を率先して行いながら、区民に対しては説明も説得もできず、「具体的な話が出てきたら、みなさんにいいようにしたい」などと言い逃れに終始していることが分かった。
 熊本地震発生の直後だけに、支援連の仲間たちも訪れる先々で、震災や原発をめぐって対話になった。ある家ではお茶とお菓子で歓待され、「こんな地震の多い国で原発はだめだ」と強く訴えられた。
 成田市北部で暫定B’滑走路が1000メートル延長になればさらなる騒音被害にあう家は、「本当に許せない。移転の話も一部で出ているが、高齢で移転なんて簡単にできるものではない」と怒りを語った。
 一方で多古町のある家ではニュースを渡すと、「第3ができれば多古町も潤う」と反論する者も現れた。反対同盟の攻勢的な闘いに、推進派はあせりを募らせている。
 夕刻に市東さん宅離れに再び集合し、この日の活動を集約した。開港から38年を経て、「空港との共存共栄」というウソがまったく通用しないほど、空港による騒音と生活破壊への怒りがうずまく現状が確認され、さらにその怒りを次の闘いの組織化へどう結びつけるか、課題も明らかとなった。
 市東さんは、耕作権裁判など千葉地裁の民事裁判で裁判長が相次いで交代していることを報告し、反動判決を下すための人事体制として見すえ、気を引き締めて裁判闘争に取り組むことを訴えた。
 萩原富夫さんは、「第3滑走路問題が安倍政権の戦争政治と一体であることを内容豊かに訴えて住民と一層固く結びつき、最高裁への農地取り上げ反対緊急5万人署名を進めよう。7・3三里塚50周年集会の成功をかちとろう」と全員を激励した。
 最後に、次回の一斉行動が5月21日(土)、最高裁への第2次署名提出行動が同25日(水)と確認し、終日の闘いを締めくくった。(TN)

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