広島大・新歓講演会 生き方問い討論 新入生にパンフ1500部配布
4月15日、広島大学西条キャンパスに全学連の齋藤郁真委員長を招き、「君はどう生きるか?」と題する新入生歓迎講演会(主催・広島大学学生自治会)を開催しました。
広大では新年度開講以後、全学連の新歓パンフ1500部が新入生に配布され、活発な討論と交流がどんどん広がっています。
とりわけ新歓闘争を通じて感じられることは、新入生の社会的関心の高さです。しかも表面的なものではなく、根本的な変革の道筋を求めています。例えば代議制(間接民主主義)への批判、格差が拡大し固定化していることへの批判などが当たり前のように新入生の口から語られます。
齋藤委員長の講演は、こうした多くの新入生の問題意識に応え、この社会の根本問題が「政治」と「労働」の分裂にあることを全面的に明らかにするものでした。
斎藤委員長は、「選挙の時だけ『一票』『主役』と言われ、それ以外の時期は黙って働く膨大な人びとと、政治を独占して生活するきわめて少数の人間たち。生きることに精一杯の人ほど政治に関わり、勉強し、発言・行動することを奪われていく。それがこの世界のまぎれもない現実だ。しかし、この社会を動かしているのは労働者民衆であり、世界中の労働がつながって世界は動いている。戦争も軍事基地も原発も、実際にそれを担うのは労働者の労働だ」と強調しました。
そして、「問題は労働者の力が資本に支配され、資本の力とされていることだ。この現実に対し、資本家階級から政治を奪還する鍵は『労働の奪還』にある。労働組合のもとに労働を奪還し、労働者自身が政治の主体になることが、社会問題の根本的解決の道だ」と明らかにしました。最後に「4・28法大デモと国会デモ、5・15沖縄現地闘争に駆けつけよう。そして7月選挙で今までの政治の枠をぶち壊す新しい労働者の政党を登場させよう」とアピール。広大生に向かって「団結してともに生きよう!」と元気に訴える斎藤委員長の姿に、初参加の学生も熱心に聞き入りました。
この提起を主体化する方針として、広大自治会の森田寛隆委員長が「広大から反戦ストを」と提起しました。その後、討論を通じて多くの参加者が今後の自治会活動に興味を持ち、新たな交流が生まれました。
今、根本的に問われているのは、この社会で労働者や学生がどういう力をもっているのか、自分たちの力を自覚することです。講演でつかんだ内容で、新歓の後半戦に入っていきます。
(広大生・K)
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