反戦ストは無罪! 京大弾圧の6学生全員を奪還!
京都大学反戦スト弾圧で逮捕・勾留されていた全学連の斎藤郁真委員長、京大全学自治会同学会の作部羊平委員長ら6人の学生が、勾留満期を迎えた3月18日、全員不起訴で奪還された! 安倍政権と警察権力が京大当局・山極寿一総長らと結託して仕掛けた弾圧は、6人の完全黙秘・非転向の闘い、弁護団の奮闘、そして京大生を始めとする全国学生と労働者人民の大反撃で完全に粉砕された。釈放された6人は、同日夜に行われた報告集会で高らかに勝利宣言を発した
「6人全員の釈放が決まったぞ!」――18日午後4時にその第一報が入ると、京都地裁前で街宣を続けていた京大生と全国の学生が一斉に歓声をあげた。大学内での戦争反対のバリケードストライキを「威力業務妨害」とみなし、大学当局が刑事告訴して学生を逮捕・投獄するという前代未聞の大弾圧が、完膚なきまでに粉砕された瞬間だ。
全員釈放の知らせは京大生の間にもすぐに広がり、学生寮では多くの京大生が全学連の学生に駆け寄って「釈放ですか、よかった!」「すごいですね!」と声をかけてきた。寮の壁には早速「バリストは犯罪ではないことが確定しましたので、みんなやりましょう!!」の張り紙が登場した。
この日に至るまで、同学会のビラは京都市内だけで1万枚以上まかれ、京大キャンパス、地裁・地検前、市街地、さらには山極総長宅の周辺などで連日情宣活動が展開された。釈放要求署名は2500筆を超えて集まり(釈放後にも届いている)、2度の提出行動を通じて京都地裁に届けられた。弾圧の実態が広く知れわたり、マスコミにも取り上げられる中で、多くの市民から続々と激励やカンパが寄せられ、たくさんの救援物資が京大同学会あてに届けられた。
さらには、警察・機動隊を法廷に導入して傍聴者を全員退廷にするという京都地裁の歴史的大暴挙に抗して闘われた14日の勾留理由開示公判、そして13日、17日と2波にわたるデモが京都の街を席巻し、地裁・地検をギリギリと追い詰めた。なんとしても6学生を起訴しようとあがく国家権力中枢との間で、激しい攻防が最後まで続いた。
この激戦を団結の力で勝ち抜き、ついに6学生を奪い返したのだ。胸のすくような大勝利だ!
意気揚々と警察署から出てきた6学生は、出迎えた学生たちと固く抱き合い、勝利を喜び合った。その後、京都教育文化センターで開催された6学生奪還報告集会には、京大生や関西の労働者を始め120人が集まった。
「安倍政権=国家権力中枢による弾圧を粉砕し、私たちはひとつの歴史をつくった」「この弾圧に怒って多くの京大生が続々と決起し、新たな団結が生み出された。これこそが最大の勝利だ」――全学連の坂野陽平書記長が基調報告で勝利宣言を発すると、会場が大きな拍手と歓声で応えた。
続いて釈放をかちとった6学生がアピールした。「戦争反対のストライキは正義だ! それをすべての人に示すことができた」(作部君)。勝利感あふれる6人の発言を受け、京大第2波スト―全国大学ストへ進む決意が会場にみなぎった。
6学生奪還へ奮闘した弁護士は、「大学でストライキをやるのは当たり前の話。それを大学が告訴して刑事弾圧にするなんて驚いた。弁護活動に携われてとてもよかったです」と語った。
乾杯としばしの歓談をへて、京大生がアピールに立った。「初めて救援活動に取り組んで団結の力に感動した」「サークルの仲間や同級生と一緒に闘った」「自分たちが声をあげたことで6人が帰ってきて、本当によかった!」「学内からさらに闘いを積み上げて、自治を踏みにじる当局に反撃しよう」「戦後革命期から何十年の時をへて、僕たちの闘いはこれと結びついた。もう革命やるしかない!」
さらに東北大学、富山大学、広島大学、沖縄大学の各学生自治会と法政大学文化連盟から、京大に続く大学ストをかちとる決意が表明された。
革共同を代表して木崎冴子同志があいさつに立った。「権力を圧倒し、力ずくで6人を取り戻しました。今や労働者・学生の闘いで革命を成熟させることができる時代です。衆参ダブル選が不可避と言われる7月選挙に向け、斎藤郁真委員長を奪還した地平から勝利へ進撃していきましょう」
最後に法大文化連盟・武田雄飛丸委員長の団結ガンバローで勝利の報告集会を締めくくった。(M)
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