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三里塚反対同盟が新年デモと団結旗開き―「農地死守」の決意も新たに

開拓組合道路から新年初の敷地内デモに出発する反対同盟と労農学の部隊(1月12日 成田市)

1月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける新年初の敷地内デモと団結旗開きが行われ、全国から125人が参加して「農地死守」の決意を新たにした。
午前10時、頭上40メートルをジェット機が飛ぶ東峰神社で、反対同盟は新年恒例の鳥居のしめ縄の交換を行った上、市東さん宅南の開拓組合道路に移動。寒風が吹く中を旗・のぼりを掲げて集まる参加者たちが、新年のあいさつを交わし合う。
太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。最初に反対同盟事務局を代表して、東峰の萩原富夫さんが発言に立った。「市東さんの農地を守る請求異議裁判控訴審は、1月16日に第2回が開かれるが、東京高裁は3月25日に第3回を開いて結審しようとしている。これを絶対に許さず、三里塚54年の勝利の地平を打ち固めて闘おう。農業・地域・自然、そして人々の生活を守り、戦争に反対し、住民とともに空港機能強化を粉砕しよう」

新年恒例の東峰神社のしめ縄の交換をすませ、「空港絶対反対・農地死守」の決意を込めて

続いて動労千葉の中村仁さん、反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士などが連帯発言に立った。
さらにこの日茨城県から飛び入りで参加した2人がマイクを握った。「私たちは空港機能強化を承諾していない。成田空港はデータを改ざんして、騒音対策は必要ないと言いはり、住民を無視している。現在でも深夜の貨物機の騒音で眠れない状況だ。茨城でも反対のデモをやるために、今日は勉強に来た」。この発言に大いに勇気づけられ、一同は拍手と歓声で応えた。
力強くシュプレヒコールを上げてデモに出発。コースは、市東孝雄さんが毎日南台の農地に通う道だ。宮本麻子さんが宣伝カーから、強制執行阻止のアピールを一帯に響かせた。機動隊の規制をはねのけて、南台農地までのデモを貫徹した。
午後1時、成田市内のレストランで団結旗開きが盛大に開かれ、木内敦子さんと宮本さんが司会を務めた。最初に萩原さんが反対同盟の「闘争宣言」を読み上げ、①請求異議控訴審に勝利し農地を守る、②第3滑走路・空港機能強化を粉砕する、③戦争と改憲の安倍政権を打倒する、の3点を訴え、3・29全国総決起集会(成田市赤坂公園)への大結集を呼びかけた。
大きな拍手を受けながら市東さんが、「裁判結審の攻撃が迫っているが、反対同盟は54年の農地死守・軍事空港反対の初心を曲げずこれからも闘う」と宣言し、乾杯の音頭を取った。
続いて動労千葉の関道利委員長が連帯発言に立ち、運転士、車掌の職名廃止攻撃を弾劾し、反対同盟と車の両輪として闘いぬく決意を表した。
厳しい弾圧をはねのけて駆けつけた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さんは、逮捕攻撃などにひるむことなく立ち向かい2020年を勝利の年にすると誓った。
関西実行委に続き、反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、東京高裁・菅野雅之裁判長による3月結審策動に警鐘を鳴らし、現地攻防と一体で裁判闘争を闘いぬく決意を表した。
市東さんの農地地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会、全国農民会議の発言が続いた。小川浩・全国農民会議共同代表は、安倍農政のもとでの日本農業の危機を語り、「市東さんの闘いは全国の農民の指針であり希望」として、全力で連帯する気概を表した。さらに、12月24日に芝山文化センターで開かれた公聴会で公述人の一人として「機能強化絶対反対」を訴えた住民が、報告を行った。
婦人民主クラブ全国協議会、星野全国再審連絡会議の星野暁子さん、都政を革新する会、泉州住民の会代表の中川育子さん、動労水戸の杉井文彦執行委員、全国水平同盟執行委員の狩野正幸さんなどの発言が続いた。天神峰農地の星の木のもとに分骨された星野文昭さんの遺志を継ぎ、「共に農地を守る」と誓う暁子さんの決意は、会場を感動で満たした。

第3滑走路粉砕の決意を込めて、伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを三唱。

全学連の斎藤郁真前委員長は、全世界に押し寄せる革命情勢を熱く語り、「三里塚が育んできた労農連帯でこの社会を変える」と決意を述べた。
革命的共産主義者同盟を代表して秋月丈志書記長は、「三里塚、JR、関西生コン支部に一線を越えた攻撃かけられているが、それは敵の崩壊状況をも表している。革命をやる力をつけて、3・29全国集会の大結集を実現する」と鮮明な決意を表明した。
最後に伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、熱い意気込みで2020年決戦のスタートを切った。(TN)

◎1・16請求異議裁判闘争

1月16日(木)午前11時30分 東京・日比谷公園霞門集合

正午、東京高裁包囲・霞ガ関デモに出発

請求異議裁判控訴審第2回弁論 午後2時開廷 東京高裁102号法廷

 

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