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日系・矢崎総業の自動車部品工場で女性労働者1万3千人が大ストライキ

s20121123d-1.jpg 中国・広東省汕頭市汕頭経済特区にある日系・矢崎総業の自動車部品工場で、11月16日から女性労働者のストライキが連日闘われている。
 欧州経済危機や対日関係のあつれきは、中国経済の危機を一挙に促進しているが、特に領土問題をめぐる反日運動の影響を受けて中国における日本車の売り上げが激減し、日系の自動車企業は中国で経営危機を深めている。自動車部品を生産する汕頭矢崎工場もその一つで、1万3000人の中国人労働者(そのほとんど全部が女性労働者)に対して大規模なリストラ攻撃をかけてきた。 

 工場側は、労働者の多くを臨時工(1年以下の労働契約の非正規労働者)にするか、あるいは一時帰休させようとし、それまでの労働契約を一切破棄しようとしてきた。さらにそれに伴う賠償も労働者にとって納得のできないものであった。労働者側は資本に対して激烈な団交を行い、協議は決裂した。とうとう16日にf5と呼ばれる職場の労働者がストライキに決起した。彼らは仕事を放棄して街頭デモに立ち上がった。
s20121123d-2.jpg こうして連日のストライキが続いた。22日に入って、追いつめられた企業側は、女性労働者3人に殴りかかり負傷させ、彼女たちは入院する事態となった。そしてさらに、労働者が食堂に行って食事を取ることも、トイレに行くことも暴力的に禁止するという暴挙に出てきたのである。この事態に対して全工場の労働者の怒りが爆発。それまでf5の職場だけだったストライキは全工場、1万3000人の労働者のストライキとなって拡大した。操業はすべて中止に追い込まれた。ストライキは現在継続中である。
 この事件は、中国経済の危機の進行、バブル経済の崩壊が劇的に進む中で、基幹産業である日系自動車産業の危機が一挙に進んでいることを示している。それは中国市場における日帝の経済侵略の破綻であり、同時に日帝本国の経済そのものの破局をも一挙に促進させるものである。そして同時に、労働者の非正規職化などの手法でこの危機を乗り切ろうとする日系資本に対して、中国の労働者階級の激しい闘いが爆発し、それが拡大しようとしている。
 この汕頭矢崎工場の労働者の闘いに対して、中国スターリン主義の御用労働組合である総工会はこの闘いを無視抹殺し、一切の支援をしていない。労働者の怒りは、日帝資本と同時に、中国スターリン主義の労働者支配に対しても向かっている。この中国の労働者階級の闘いに対して、日本の労働者階級の団結をかけた闘いが求められている。その団結の核心はまさに「外注化阻止」「非正規職撤廃」にある。
 11月労働者集会の地平を固め、中国、そして全世界の労働者との連帯をかけて「外注化阻止」「非正規職撤廃」の闘いを一層力強く進めよう!(K) 

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