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連合打倒、闘う労働組合再生こそ野田・安倍・石原・橋下を倒す力だ――総選挙と都知事選に際し訴える

 野田は11月16日に衆議院を解散し、12月16日を投票日とする総選挙へと突入した。この総選挙は、石原の辞任による東京都知事選との同日選挙として行われる。野田政権の崩壊も、石原が都知事の座を放り出し極右勢力の結集に走ったのも、日本帝国主義の政治支配が絶望的な危機に直面している現れだ。このことは、労働者階級が総決起して新自由主義攻撃を根底から打ち破る、巨大な闘いの時代がついに来たことを示すものだ。今こそ連合打倒、闘う労働組合の復権に一切をかけて決起し、その力で野田・安倍・石原・橋下らのすべてを打ち倒そう。 

●野田政権崩壊は戦後体制瓦解の始まり
 野田政権の崩壊は、大恐慌と昨年3・11以来の日帝の体制的危機、政治支配の危機が最後の一線を越えて激化し始めたことを示している。
 第2次大戦後のブルジョア議会制度を始めとした労働者人民への階級支配の体制が、根底からボロボロになって崩壊し、腐臭を放っている。他方で、わずか1%の支配階級が99%の人民の命と生活を根こそぎ犠牲にして生き延びようとすることに、労働者や農民、全人民の「もう我慢できない」という根源的な怒りが噴き出している。
 そもそも09年の民主党政権の登場は、歴代の自民党政権による新自由主義攻撃に対する労働者人民の怒りの爆発が、自民党支配を打ち倒した結果だった。だが新たに政権の座についた民主党は、連合の労働貴族を手先に使って労働者階級の怒りを抑え込むことに全力を挙げた。さらに3・11大震災と原発大事故を受けて日帝資本の救済にすべてをかけ、福島の怒りの圧殺と原発再稼働、「復興特区」「医療特区」をもテコとした民営化・外注化・非正規職化と消費増税の攻撃に突進した。同時に改憲・戦争、領土略奪の道に突き進んだ。
 だがこの攻撃は膨大な労働者階級人民の総反乱を生み出した。それを決定的に解き放ったのが、動労千葉・動労水戸などの国鉄労働者を先頭とする外注化阻止・非正規職撤廃闘争への決起であり、被曝労働拒否のストライキ闘争であった。この職場生産点からの反撃が、新自由主義攻撃をその核心部から打ち破る道を切り開いた。そして福島の怒りと結びつき、毎週の首相官邸前占拠・全国100万人決起へと発展した反原発闘争の大高揚が、日帝・野田政権を崖っぷちに追いつめた。
 まさに10・1外注化阻止決戦の爆発―11・4労働者集会への大結集―11・11霞が関占拠闘争に体現される闘いこそが、野田政権に最後の一撃を加え、その崩壊=打倒を実現したのである。
●労働組合破壊と改憲に突進する極右勢力
 今や日帝支配階級は、諸政党の乱立と離合集散にみるように、危機を深めながら権力をめぐる醜い分裂・抗争を果てしなく激化させている。しかし彼らは次の点では完全に一致している。つまり野田政権の崩壊が日帝支配の全面崩壊、労働者階級による革命へと発展するのをなんとしても阻止するということと、労組破壊・改憲だ。
 大恐慌が果てしなく深まり、世界経済の収縮と国際争闘戦の激化が進む中、日帝ブルジョアジーにとっては一切の矛盾を労働者階級人民に押しつけ、とことん犠牲にして進む以外に出口はない。すなわち、新自由主義攻撃の絶望的凶暴化だ。だからこそ彼らは、この選挙過程で労組破壊と民営化・外注化・非正規職化、原発再稼働とTPP(環太平洋経済連携協定)、さらにむきだしの改憲・戦争攻撃に一気に踏み込んでいる。この点では民主党も自民党も、「第三極」を名乗る石原・橋下らもすべて同じだ。これ自身が資本家階級の側から仕掛けられたすさまじい階級戦争だ。
 事実、橋下と野合して「日本維新の会」の代表に就任した石原は、「核兵器に関するシュミレーションくらいやった方がいい」「核を持たない国の発言力は弱い」と、核武装を公然と提言した。これが原発再稼働にしがみつく連中の本音だ!
 また自民党の安倍は、「国防軍の明記」など改憲を前面に打ち出すとともに、「日本銀行は無制限にお札を刷り、国債を全部買い取れ」などと言い出した。大資本のもとに国家財政を無制限に注ぎこみ、借金のツケはすべて人民に回す。日帝が戦前、巨額の戦費調達のために行ったことを再びやるということだ。
 労働者人民の命と全生活と未来をかけて、野田・安倍・石原・橋下ら全員をぶっとばそう。
●デモとストへ労働者の決起が原発止める
 そのために必要なのはもはや議会や選挙に希望を託すことではない。反原発闘争は、国会に対する一片の幻想も奪い去った。ブルジョア議会制度自体がすでに完全に破産し尽くしているではないか。起きていることは戦後体制、戦後的な階級支配の最終的な崩壊だ。一切は、資本家階級と労働者階級との非和解的なむきだしの激突によって決まることをはっきりさせよう。
 11・4労働者集会で宣言した階級的労働運動と労働組合の再生こそが、新自由主義攻撃を打ち破るとともに、資本の支配の根底的転覆を実現していく唯一の道である。今こそ、最大の戦場である職場で徹底的に闘おう。外注化阻止決戦の第2ラウンドに突入し、国鉄・4大産別を軸に非正規職労働者・青年労働者の大反乱をつくりだそう。街頭にうって出よう。
 福島の怒りと結合した巨万のデモこそ、原発再稼働を実際に阻止し、廃炉への道を切り開く。さらに、沖縄の怒りと一体化し、改憲阻止を真正面に掲げて闘おう。
 何よりも、連合の支配を今ここでこそ打ち倒し、階級的労働運動の手に職場支配権を奪還して、労働組合を再生することが決定的だ。
 大恐慌と大失業・戦争はこれからいよいよ本格化する。プロレタリア革命以外に、労働者階級人民の生きる道はない。すでに全世界で、ゼネストや街頭占拠の闘いが激しく展開されている。国鉄決戦と反原発闘争を大爆発させ、世界革命への闘いの先頭に日本の労働者階級が躍り出よう。
 『前進』を最大の武器に、党と労働組合の一体的建設をかちとろう。 

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