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議会活動1年を振り返って 一人でも反対貫く大切さを実感 〈投稿〉杉並区議会議員 洞口朋子

昨年4月、東京・杉並区議会議員選挙で当選を勝ち取り、笑顔でガッツポーズする洞口朋子さん

昨年4月の杉並区議選の当選から1年が経ちました。慣れない議会活動に七転八倒の日々ですが、様々な出会いがありました。
飲食店を営む30代の夫婦は「杉並に越して初めての選挙。ほらぐちさんを調べて中核派だと知ったが、私たちの思いを一番代弁しているから投票しました」と連絡をくれました。歯医者の待合室で出会った60代の男性は「近所で応援したんだよ。中核派にもっとがんばってほしいから」と話しかけてくれました。前進チャンネル視聴者の高校生や学生、青年もよく声をかけてくれます。中核派への大きな期待を感じます。
議会活動であらためて学んだことは、「絶対反対で声をあげること」の重要さです。議会は本当に茶番です。議員と区長、幹部職員がなれ合って、アリバイ的な「やらせ質問」をして終わり。労働者、住民、子どもたちの生活に関わる重要なテーマがどんどん悪い方向に進められています。選挙中に言っていることと、選挙後に言っていることが180度違う議員ばかりです。「屋敷林守る」とうたっている自民党議員は、屋敷林伐採の阿佐ケ谷再開発に賛成ですし、多くの議員が「子どもを守ろう」と言いながら児童館全廃や学童クラブの民営化に賛成しています。選挙が終わった途端に裏切っているのです。
  その中で自分自身が問われるわけです。意見を述べずに採決で反対(着席)することももちろんできますが、それは一番楽な道です。重要なのは、「なぜ反対するのか?」――その中身です。なれ合いの議会に一石を投じること。労働者、住民の思いを代弁してともに闘うこと。これが私のやるべきことだと思います。
コロナ情勢の中で杉並区議会も国会も挙国一致の大政翼賛会化が進んでいます。「協力(賛成)」という名の屈服です。既成政党は「コロナで社会が崩壊した」と強調しますが、彼ら自身がコロナ以前から社会のあらゆる領域を破壊してきた(それに加担してきた)ことへの責任逃れでしかありません。社会の崩壊は自然現象でもコロナのせいでもありません。人間が生きるために必要なものを切り捨ててきた連中がいるのです。その責任をあいまいにして「緊急時だから賛成しよう」という腐った政治をぶち壊したい。そんな思いで4月の2度の臨時会で反対意見を述べました。
とくに区内4病院の発熱外来センター設置に伴う損失補填に23億円を投入することについての反対意見(本紙3130号に要旨)はツイッターなどでも反響が寄せられました。都内の病院に勤務する看護師からは「現場としては絶対に嫌です。給料も増えないし、残業代すら出ていないです。医療者のことは何も考えていないじゃないですか! 現場のこと考えている議員がいると知ってうれしいです。応援します!」とメールが届きました。仲間とともに当該病院や保健所の現場をまわって意見を聞いたことも重要でした。
正直、議会の重圧から逃れるために、しれっと賛成(あるいは黙って反対)したくなる瞬間があります。「たった一人だし……」という言い訳を考えてしまう時があります。でも、自分が何のために、誰のためにここにいるのかを考えると、絶対に逃げたくありません。コロナ情勢の中で仲間と必死の思いで声をあげることによって確信を深めました。「たった一人で反対することに意味があるのか?」と聞かれても今なら自信を持って「ある!」と言い切れます。これが私が1年でつかんだことです。
2年目はコロナ情勢下での5・1メーデーから始まりました。様々な現場をまわり、街頭で声をあげていきます。とくにコロナ情勢で仕事を失った青年たちや高額な学費で苦しむ学生たちとともに闘います。
コロナで暴かれた新自由主義の破産は、革命以外に解決の道はありません。口先では戦争に反対しながら戦争が始まったら国家に屈服していった「左派」たちの歴史を乗り越え、世界の労働者階級とともに革命を起こしましょう!

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