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米帝=イスラエルの侵略許すな 10・7パレスチナ蜂起に連帯を

10・21国際反戦闘争に立とう
世界戦争阻止!11月労働者大集会へ

10月7日、パレスチナ自治区ガザを実効統治するハマス(「イスラム抵抗運動」)が、イスラエルに対し一斉蜂起的攻撃を敢行した。アメリカ帝国主義の中東支配のための軍事基地国家=イスラエルが、1948年にパレスチナ人民を暴力的にたたき出して「建国」されて以来の暴虐とますます極限化する支配・抑圧に対して、積もりに積もったパレスチナ人民の根源的な怒りがハマスの「10・7蜂起」という形で大爆発したのだ。イスラエル・ネタニヤフ政権はガザ地区全域への猛烈な報復空爆を開始、8日にはバイデンとの電話協議で地上軍による全面侵攻に踏み切ることを確認した。絶対に許すことはできない。帝国主義の世界支配の矛盾の集中点である中東で爆発した歴史的な民族解放・革命戦争に対し、今こそ日本と世界の労働者階級人民は、国際反戦闘争の巨大な爆発と自国政府=帝国主義打倒の内乱的決起で応えなければならない。

ガザ侵攻・虐殺をやめろ

ハマスは7日朝、ガザ地区から数千発ものロケット弾を発射し、同時に陸海空の多方面から封鎖を突破して戦闘員をイスラエル領内に突入させた。これまで圧倒的な軍事力でパレスチナ人民への傍若無人の侵略と支配を続けてきたイスラエルは完全に不意を打たれ、11日までに少なくとも1200人以上の死者を出し、外国人を含む100人以上を人質にとられるという空前の大敗北を喫した。
極右ネタニヤフ政権はハマスの攻撃を「戦争犯罪」と非難。ガザを「悪魔の街」と呼び、「ハマスが拠点とするあらゆる場所を廃虚にする」として空爆による無差別殺戮(さつりく)を開始し、ガザの「完全封鎖」=電気や食料、水の供給遮断という暴挙に出た。さらにイスラエル軍は過去最大の予備役30万人を招集して境界に10万人を待機させ、今にも地上戦に踏み切ろうとしている。

2007年にイスラエルによって封鎖され「天井のない監獄」と呼ばれるガザ地区には、約220万人以上もの人々が閉じ込められている。物資の出入りも厳重に制限され、食料、日用品、医療品などが慢性的に不足し、住民は支援団体などの救援物資がなければ生きられない極限状態を強いられており、失業率は50%を超える。住民の平均年齢は世界で最も低く、人口の半数が18歳未満だ。加えて「テロ掃討」と称するイスラエル軍の攻撃で多くの民間人の命が奪われ続けている。ネタニヤフ政権は今年7月にもヨルダン川西岸地区への大規模軍事作戦を行った。今年に入ってから10・7蜂起前までに少なくとも247人がイスラエル軍に殺害され、今も約5千人が拘束されている。

「人権」や「民主主義」を掲げてロシア・中国を非難してきた米欧日帝国主義は、このイスラエルによる地上最大というべき極限的な「人権侵害」、日常的な虐殺と民族抑圧を一貫して支持し、擁護し、黙認してきた。この帝国主義者やマスコミにハマスの攻撃を非難する資格など一片たりともない。だが米帝バイデンは、10・7蜂起を「悪の行動」と罵倒し、イスラエルの報復攻撃を全面的に支持。8日にはイスラエルへの武器輸送を開始し、原子力空母ジェラルド・フォードを中心とする空母打撃群の東地中海派遣を表明した。さらに10日にはホワイトハウスで「イスラエルは悪意ある攻撃に反撃する権利と責務がある」と演説し、ガザへの全面侵攻を強く促した。

米英独仏伊の首脳が9日に発表した共同声明は、イスラエルによる「自国の防衛」のための「揺るぎない結束した支持」を表明。ウクライナ・ゼレンスキーもこれに応えて、ハマスの攻撃とロシアのウクライナ侵攻は「テロであり、本質は同じだ」と悪罵を投げつけた。米欧日帝とゼレンスキーのウクライナ戦争が断じて「民族解放戦争」などではなく、イスラエルによるパレスチナ人民への支配・抑圧・虐殺と一体の帝国主義戦争であることがはっきりと示されたのだ。

イスラエルによるガザへの空爆と地上軍を投じた全面侵攻、人民大虐殺の侵略戦争を絶対に許してはならない。ウクライナ反戦、中国侵略戦争阻止、パレスチナ侵略戦争反対を一つのものとして、この日本から10・21国際反戦闘争の巨大な爆発をかちとり、11・19全国労働者総決起集会を〈国際反戦大集会〉として実現しよう。帝国主義の世界戦争危機を世界革命に転化する、日本と世界のプロレタリアートの巨万の反戦決起を巻き起こそう。これこそ現在における革命党と労働者階級の唯一無二のさし迫った任務である。

戦争の元凶は帝国主義だ

ウクライナ戦争、中国侵略戦争、そして中東・パレスチナで新たに火を噴いた戦争は、いずれも米帝の大没落とその世界支配の崩壊の中で、なおもその世界支配の維持を図ろうとする帝国主義によって引き起こされている。中国侵略戦争―世界戦争に総力をあげる米帝はすでに中東を支配し続ける力を失っている。「親米国」サウジアラビアすら公然と米帝に背を向け始め、今年3月には中国の仲介でイランと国交を正常化。米帝はこれに対抗し、イスラエルとサウジの国交正常化を仲介することでイラン包囲網の形成を狙ったが、今回の10・7蜂起で粉砕された。軍事基地国家イスラエルを使った中東・パレスチナ人民に対する帝国主義の暴力支配は崩壊寸前に追い込まれている。

米帝の軍事支援に支えられたイスラエルのガザ侵攻は、この崩壊にひんした中東支配の立て直しを狙う帝国主義の絶望的なあがきであり、その支配の裂け目から噴出する人民の民族解放・革命戦争を血の海に沈めようとする悪逆非道の侵略戦争にほかならない。

だが、すでに米帝はウクライナ軍事支援の継続すらままならず、バイデン政権は支配階級内部の大分裂と国内階級闘争の高揚に追い詰められており、中東での新たな戦争へののめり込みはその危機をますます促進することになる。他方で、帝国主義とイスラエルの暴虐に対する怒りとパレスチナ人民への連帯の声は、アメリカ、イギリス、カナダ、トルコやイラクなど世界各地で反戦デモや抗議行動となって巻き起こっている。ここにはパレスチナ人民への抑圧に反対するユダヤ人たちも合流し、自国帝国主義の不正義性を告発して闘っている。イスラエル国内でも、占領に反対する退役軍人の団体などがパレスチナ侵略に反対の声を上げ立ち上がっている。
歴史の決着は、このまま世界戦争を許すのか、それとも戦争によってしか延命できない帝国主義を全世界の労働者階級人民の決起で打倒する世界革命への道か、二つに一つしかない。

反戦の渦で新宿占拠を!

中東・アラブ諸国の石油に依存する日本帝国主義は、イスラエル、パレスチナ双方との「バランス外交」という独自路線を追求しつつ、岸田がSNSでハマスを「強く非難する」と投稿し、イスラエルの侵略と虐殺を事実上擁護している。ウクライナ戦争では負傷兵の自衛隊中央病院への受け入れに続いて、殺傷能力のある兵器の供与にも踏み込もうとしている。
何より岸田は、日帝自身が「戦争主体」となって中国侵略戦争を遂行することに帝国主義としての延命をかけている。10月9~10日には韓国で7年ぶりに北朝鮮の海上輸送阻止を想定した米日韓合同訓練が行われ、横須賀を母港とする米原子力空母ロナルド・レーガンや海上自衛隊の護衛艦が参加した。14日からは自衛隊と米海兵隊による国内最大規模の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」が始まった。また防衛省は米国製巡航ミサイル「トマホーク」を予定より1年前倒しして25年に導入することも決めた。辺野古代執行を強行し、住民を地獄のような戦場にたたき込むことを前提に、九州―南西諸島の出撃基地化と軍事演習が推し進められているのだ。

だが、戦争に突き進む日帝・岸田への怒りは一層広く深く拡大している。そのすべてを結集して10・21国際反戦デー闘争をかちとり、新宿を反戦の渦で占拠しよう。その力で11・19の歴史的成功へ攻め上ろう。続々と決起する全世界の労働者階級人民と連帯し、帝国主義を打倒する内乱の突破口をこじ開けよう!

10・21国際反戦デー新宿デモ
 10月21日(土)午後3時リレーアピール
          午後4時デモ出発 
 新宿東口駅前広場(アルタ前)
 主催 改憲・戦争阻止!大行進東京

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