全学連大会Q&A 学生の力で大学かえる 8・30〜31全学連大会へ
全学連はどういう組織
Q1 全学連大会とは何ですか?
A1 「全学連」とは、全日本学生自治会総連合の略称です。全学連は戦争への反省の上に1948年に結成されました。戦前の大学は戦争に進んで協力し、学生の戦争反対の声は抑圧され、最後は「学徒出陣」で侵略・虐殺の銃を握らされ、自らも死んでいったからです。全学連は約70年間、戦争に反対し、学生の自治・生活・権利を守るために闘ってきました。
日本には約300万人の大学生がいます。全学連は全国学生の団結した運動体として、改憲(=9条改悪)、大学の軍事研究、学生の貧困化、金もうけ至上主義の教育、管理強化など、大学・政治に関わるさまざまな問題に声を上げています。
学生一人ひとりは微力ですが、団結して一個の組織にまとまれば大きな力を発揮します。それが「学生自治会」です。現在ほとんどの大学で学生自治会は破壊され、なくなっています。全学連は学生自治会を再建する運動に最も力を入れ、法政大、京都大、東北大、広島大、沖縄大、福島大、富山大を中心に活動しています。
全学連大会は毎年1回、全国の学生と学生団体が集まり、互いの活動や問題意識を持ち寄り討論・交流し団結する場です。「大学・社会を変えたい」と思う人は誰でも参加できます。
Q2 今の大学の問題について詳しく教えてください。
A2 2015年から、戦後初めて「大学の軍事研究」が始まりました。それとあわせて「学生の貧困」が現在の大学の抱える最も大きな問題です。
学費は40年前と比べて国立大で約10倍、私立大で約5倍にはね上がっています。奨学金を借りざるをえない学生も急増し、そのほとんどが利子つき借金の「学生ローン」です(グラフ参照)。「大学・教育のビジネス化」が進み、学生・保護者が「奨学金地獄」に突き落とされています。その出発点が04年度の「国立大法人化」でした。大学が営利目的になり、予算ほしさに軍事研究にのりだす研究者が出てきているのです。教育はカネもうけの道具じゃない!
Q3 学生運動をすると逮捕・処分されるのですか?
A3 大学では今、当たり前の活動・行動が許されていません。反戦運動や学生運動は処分・弾圧の対象となります。全学連は、こうした不当な逮捕・処分とも闘っています。
全学連は「2006年3・14弾圧」(ビラまき・看板規制に抗議した学生29人が逮捕)以来、法政大で126人の逮捕―13人の重処分を出しながらも、「大学の主人公は学生だ」を掲げて運動を続けています。一昨年の京大反戦バリケードストライキに対する4学生への「退学処分」撤回も求めています。
逮捕・処分が就職に不利になることもあるでしょう。職場で声を上げた労働者のクビを切ったり、孤立化させたりする攻撃とも同じです。学生が貧困―非正規職に追いやられ、正社員が過労死させられ、戦争でしか維持できない社会を変えることが必要です。団結を広げ仲間が増えれば、逮捕・処分・解雇もはね返せます。全学連は「仲間を大事にする運動」をめざします。
Q3 学生運動をすると逮捕・処分されるのですか?
A3 大学では今、当たり前の活動・行動が許されていません。反戦運動や学生運動は処分・弾圧の対象となります。全学連は、こうした不当な逮捕・処分とも闘っています。
全学連は「2006年3・14弾圧」(ビラまき・看板規制に抗議した学生29人が逮捕)以来、法政大で126人の逮捕―13人の重処分を出しながらも、「大学の主人公は学生だ」を掲げて運動を続けています。一昨年の京大反戦バリケードストライキに対する4学生への「退学処分」撤回も求めています。
逮捕・処分が就職に不利になることもあるでしょう。職場で声を上げた労働者のクビを切ったり、孤立化させたりする攻撃とも同じです。学生が貧困―非正規職に追いやられ、正社員が過労死させられ、戦争でしか維持できない社会を変えることが必要です。団結を広げ仲間が増えれば、逮捕・処分・解雇もはね返せます。全学連は「仲間を大事にする運動」をめざします。
Q4 SEALDs=シールズとは何が違いますか?
A4 シールズ(昨年に解散)は軍事研究や学生の貧困、権利剝奪(はくだつ)などとは対決せず、大学では闘いません。全学連は「キャンパスから戦争とめよう」と訴え、街頭や国会前だけでなく大学で闘い日常を変えることを重視しています。大学や職場の矛盾に声を上げられず、どうして社会を変えられるでしょうか? 戦争は法律がつくられて始まるのではなく、軍事研究として始まっています。
学生観も違います。一昨年の安保・戦争法に反対する国会闘争で多くの労働者・学生が逮捕される中、シールズは「警察ありがとう」と言い放ち、戦争法が成立するや「野党へ投票」運動に切り縮めました。学生・労働者の怒りは「一票」にすぎず、「学生・労働者には力がない。国家権力とは闘っても勝てない」という思想です。日本共産党も同じです。しかし、戦争を止める力は社会の主人公である労働者・学生にあります。
Q5 戦争はなぜ起こるのですか? 「自衛戦争」は必要では?
A5 全学連は、改憲や「自衛戦争」に絶対反対です。戦前の日本のアジア侵略を見るまでもなく、過去の戦争はつねに「自衛」の名で行われてきました。
戦争の原因は資本主義にあります。大企業が支配する国家による市場・資源・勢力圏を求めての武力も含めた「競争」、それが戦争です。戦争で利益をせしめるのは「1%」の大資本と政治家であり、私たち「99%」は戦争にかり出され他国の仲間と殺し合わされるのみです。
最大の戦争挑発者は米トランプと安倍です。史上最大規模の軍事演習を繰り返し、安倍政権は朝鮮半島での戦争に参戦しようとしています。核やミサイルで対抗する北朝鮮スターリン主義も許すことはできません。
戦争をあおる支配者たちは、同じように「競争」をあおり、社会を「勝ち組」「負け組」に分断します。「自己責任」を叫んで青年・学生を非正規職にたたき落としています。戦争と貧困をなくすために、資本主義を変革しなければなりません。
写真① 労働者とともに連日国会前へ駆けつけ、「つぶせ共謀罪」「安倍を監獄へ」と訴えた(6月15日)
写真② 京大反戦ストの先頭に立った4学生への無期停学(当時)処分撤回を求め、キャンパスで集会
とデモを行った(昨年10月 京都大学)
写真③ 韓国の6・30社会的ゼネスト
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