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清掃非正規職の解雇撤回へ 奈良 「ともに闘う会」を結成

20170817a-1.jpg 安倍政権の手先となって「残業代ゼロ」法案を進めようとした連合本部に対し労働者の怒りのデモが起きました! 同じことが奈良市従(奈良市従業員労組)で起きています!
 7月28日、市従組合員6人が呼びかけ人となった「清掃非正規解雇撤回をともに闘う会」の結成集会に100人が集まりました(写真)。基調提起と呼びかけ人や関西合同労組奈良支部当該、大阪市職、全国水平同盟、関合労本部、動労西日本、連帯労組近畿トラック支部MK運輸分会、日教組奈良市などの発言がひとつになり、感動的な集会となりました。

基調提起は次のように熱く訴えました。
解雇容認の幹部と激突し差別・分断を許さず団結
 7月、清掃職場で解雇弾劾のビラまきを行っていた時、委員長が力づくで妨害してきて激突する事態になりました。この激突は組合幹部が当局の手先になって解雇を容認した姿を明らかにした決定的な闘いです。朝鮮への戦争が迫り、安倍政権が「最後の賭け」として改憲攻撃をかけてきている中で、連合や奈良市従といった組合内部で激突が始まったのです。
 清掃非正規のAさんに対し市従本部は組合加入を認めず、6月30日の解雇が強行されました。Aさんが関合労に加入して闘う中で、当局が解雇のための8項目のチェックシートを作成し、評価して解雇をしたことがわかりました。
 直面したのは現業職場に関わることの重さと部落差別の問題です。清掃職場の解雇攻撃を聞いた時「部落民」という自覚が一気に引き戻された。組合幹部が許せないのは「部落解放」を口にしながら「非正規なら解雇されてもいい」と切り捨てたことです。部落民は差別されながらも人の痛みをわかり、義理人情に厚く、団結を求めている存在です。それが非正規を差別・分断し当局の手先となって解雇に手を貸すなど絶対に許せないと思いました。
 部落差別だけでなくすべての差別は分断です。分断はあきらめと絶望を生み、命をも奪う攻撃です。資本・当局は労働者階級を団結させないため、あらゆる差別・分断をつくりだしています。だから労組が軸となり分断攻撃に対して団結して闘い続ければ絶対に勝てるのです。そのことを2年間の下水道民営化絶対反対の闘いでつかみました。
 労働者の誇りにかけて民営化に反対する正規と非正規の団結は全国自治体を揺さぶる力を持っています。正規・非正規の分断は新自由主義の根幹です。国鉄分割・民営化以降、非正規職が爆発的に増え、非正規公務員は「任用」という言葉で解雇撤回を闘う術(すべ)すら奪われてきました。非正規労働者は分断を団結に変えていく主人公であり、正規と非正規が団結すれば社会は変わるのです。
組合権力の奪取へ
 「ともに闘う会」の結成は初めての挑戦です。同時に組合権力奪取に向けた決定的な闘いです! 解雇撤回! 非正規職撤廃! ともに闘っていきましょう!
(片山美紀)

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