オスプレイ撤去へ怒り沸騰 沖縄県民大会に4万5千人
8月12日、炎天下の沖縄で主催者の計画をはるかに上回る4万5千人が那覇市奥武山陸上競技場に結集した。参加者は集会開始時間の午後2時を過ぎても会場を目指した。そして「辺野古への新基地建設阻止!」「オスプレイ撤去!」の不退転の決意を全国・全世界に示した。
米軍普天間基地所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが8月5日、オーストラリア沖での訓練中に海上に墜落し、米兵3人が死亡した。
8月12日の「翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない県民大会」(主催・辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議)は、オスプレイ墜落事故への怒りも加わり、沖縄の労働者階級の闘いが全島ゼネストへ突き進む新たな段階に入ったことを示した。参加者には「全島ゼネストで基地撤去へ」という大見出しの『前進』と『星野新聞』が総計8千部配布された。宮古・八重山への自衛隊配備に反対するビラをまいていた人が『前進』配布をともに担い、ゼネスト情勢が成熟していることを実感させた。
8月8日付『沖縄タイムス』はニューヨークタイムス電子版の報道として「事故が頻発する背景に国防予算の削減が機体整備に影響している可能性があると指摘」と伝え、米フォックスニュースは「機体整備能力の低下に加え、訓練時間の削減で操縦士の技術も低下し事故を招いている恐れもあるなどと背景を分析した」との記事を掲載した。
そもそもオスプレイ自身が新自由主義が生み出した「欠陥機」だ。2012年から普天間基地に配備されたオスプレイは、13年で24機体制となった。昨年12月の名護市安部沖に続いて今回2機目が墜落した。
辺野古新基地建設を阻止する20年の闘いが朝鮮侵略戦争を止めてきた。新自由主義による米軍の解体的状況は、訓練段階でオスプレイが次々に墜落する事態を招いている。朝鮮侵略戦争を「始まる前に止める」ことはまったく可能だ。11月労働者集会と改憲阻止1万人行進へ総決起しよう!
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