IJBS支援共闘会議第2回総会/解雇撤回1万署名達成へ
5・15沖縄闘争2日目の16日夕、IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組支援共闘会議第2回総会が沖縄県青年会館で開かれ、180人が結集した。第2回総会は、IJBS労組と支援共闘会議の青年労働者が沖縄全島ゼネストの指導部として登場していく画期的な総会としてかちとられた。
「『貧困の島』=『非正規職の島』=『基地の島』という沖縄の現状を打破するには、沖縄の労働者、とりわけ基地労働者と全国の労働者が団結し、この現状を根底から覆す以外にない。この1年間、IJBS労組は解雇撤回闘争でこの先駆けになろうと闘ってきた」
IJBS労組支援共闘会議結成から1年。解雇当該の仲宗根光洋書記長は自信をもって基調提起を行い、この1年の闘いを振り返った。
14年6月には組合員への解雇に反撃する組合結成以来初のストライキに立った。また県内の労組まわり・署名活動を精力的に行い、解雇撤回署名は2500筆を超えた。さらに5回にわたる裁判闘争では、会社の偽装派遣・偽装請負を暴いてきた。国鉄闘争とともに民営化・外注化絶対反対、非正規職撤廃で闘うIJBS労組の路線と、解雇撤回と職場闘争を一体的に闘ってきた実践が、「振興策」の破綻を暴き、沖縄の労働者人民の深い怒りと確実に結びついてきた。
仲宗根書記長は、“観光やITといった平和産業で沖縄は食っていけるから基地はいらない”とする「オール沖縄」勢力の主張に対し、「観光産業もIT産業も90%以上が非正規だ。どこが食っていけるんだ。9割非正規である限り、沖縄は『非正規職の島』=『基地の島』という現状は変わらない」と真っ向から批判。この沖縄の現状を根底的に変革するためにIT産業のど真ん中で団結を拡大し勝ち抜いてきたIJBS労組の闘いへの自信と確信を胸に、仲宗根書記長は「オール沖縄」をのりこえ全島ゼネストに立とうと力強く呼びかけた。
第2回総会では、富田晋委員長と、辺野古新基地建設反対と解雇撤回を闘う組合の姿に感銘して組合加入をしたという組合員が司会を務め、元気よく総会をリードした。
支援共闘会議呼びかけ人からは、かつてゼネストを闘った元全駐労マリン支部副委員長の水島満久が「IJBS労組の闘いは沖縄の労働運動を変えていく闘いだ。労働者の闘いと怒りでゼネストを実現しよう」とあいさつを行った。
IJBS労組の闘いは、非正規職の青年労働者に広がっている。闘いの報告と決意表明では、沖縄南部合同労組協同リネンサービス分会の高橋徳臣書記長が「僕も雇い止めに合い、1年前の結成総会に参加した。非正規職でも誇りをもつ労働者だと胸に誓った」と語った。
動労千葉、動労水戸、動労西日本の青年労働者も登壇し、動労総連合建設の最前線からの報告を生き生きと行った。さらに港合同の木下浩平執行委員、高槻植木団地労組が大阪での橋下打倒の闘いを報告。精研労組青年部はゼネストを闘える労組つくろうと訴えた。国鉄闘争と沖縄闘争が固く結びつき、ゼネスト実現へ闘う青年指導部の団結が圧倒的に打ち固められ、6・7国鉄集会への総決起を誓い合った。
富田委員長が総会をまとめ、「辺野古の行政訴訟を一手に引き受ける裁判官が、IJBS裁判の裁判官になった。辺野古とIJBS労組の闘いは一体だ。IJBS解雇撤回の1万筆署名と支援共闘100人賛同をただちに達成しよう」と提起した。
最後に支援共闘呼びかけ人で元沖縄県高教組副委員長の崎浜秀俊さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、支援共闘会議の2年目の闘いが始まった。(K)
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