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動労水戸が被曝労働絶対反対のストライキ、放射能汚染車両の作業許さない!

20130329c-1.jpg 動労水戸は3月25日、勝田車両センターで午後4時から1時間の時限ストライキに立った。福島第一原発事故以来、半年間、広野駅に放置され、放射能で汚染された車両(K544編成)にかかわる一切の作業・被曝労働の強制を絶対に許さないためのストライキだ。
 JR東日本は一昨年10月、K544を広野から勝田車両センターに回送したが、動労水戸のストライキと現場労働者の猛反発により車両の運用は阻まれてきた。
 ところがJR水戸支社は3月14日、動労水戸が春闘ストに突入したその日に突然、K544の運行に向けた作業開始を通告してきた。18日には放射線測定を強行。25日にはK544を検修庫の中に移動し、車両メーカーの三菱重工の労働者にメイントランスの冷却装置の交換作業を行わせた。この冷却装置は、1年半前の測定時に0・9マイクロシーベルトという高線量が測定された個所だ。 

 同日午後4時前、勝田車両センターの門前に動労水戸の組合員が陣取った。国分勝之副委員長がマイクを握り、「動労水戸との団交で、会社は放射性物質があることは認めた。しかし、車両内の空間放射線量は国の基準値以下だから問題がないと居直っている。検修作業が強制されれば、放射性物質の付着したホコリを吸い込み、内部被曝は避けられない。動労水戸とともに闘おう。一人ひとりが闘えば作業は阻止できる」と車両センターで働く労働者に訴えた。
 午後4時過ぎ、職場で猛烈な抗議闘争をやり抜いてストライキに突入した組合員が庁舎から退出し、門前に展開する組合員に拍手で迎えられた。
 スト当該の辻川慎一副委員長が構内で働く労働者に次のように訴えた。
 「内部被曝の影響は5年後、10年後に明らかになる。その時に、あの作業をしていなければと思っても遅い。外注化もそうだが、会社は安全を一顧だにしていない。K544を使わなくても車両の運用上困らないのに、『財産の効率的運用』のためにK544の検修作業を行わせると会社は言う。人の命と車両1編成と、どちらが大切なのか。絶対に許せない」
 ストに入った青年組合員の照沼靖功さんは「会社は内部被曝の危険性を何も考えていない。ふざけるな! 今回の計画も会社は秘密裏に進めてきた。組合無視、現場無視は許せない」と怒りをほとばしらせた。
 いつもなら動労水戸の行動を監視するため門前に現れる車両センターの管理者たちは、労働者の怒りを恐れて庁舎内に閉じこもったままだ。
 組合員は怒りのシュプレヒコールを繰り返したたきつけた。
 25日夜、動労水戸は水戸支社に対し「K544の運用にかかわる作業指示が組合員に出された場合、車両センターの全組合員がストに入る」と通告した。被曝労働に絶対反対し、青年組合員を守りぬく新たな段階に入ったのだ。昨年8月の大子支部での被曝労働強制反対ストと10・1外注化に対する全組合員の闘いの蓄積が、この新たな闘いを生み出した。
 翌26日、JR水戸支社は、厳重な抗議にもかかわらず動労水戸組合員にK544を移動するための誘導作業を指示してきた。昼休み、出勤者全員の職場集会が開かれ、激しい怒りの中で直ちにJRの全組合員の抗議スト突入を決定した。
 K544の運用再開に対する青年労働者の怒りは渦巻いている。動労水戸はさらにMTS(水戸鉄道サービス)との団交を闘いぬき、JRとMTSを貫く被曝労働絶対反対の闘いに進んでいる。
(K)
 

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