香港で非正規の港湾労働者が賃上げ求めストライキ
3月28日、香港を代表するブルジョアジー・李嘉誠の旗下にある貿易会社・和記黄埔有限会社で非正規の港湾労働者の大規模ストライキが爆発した。和記黄埔有限会社は、全世界上位500社に入る大企業であり、香港最大級の上場企業である。
ストライキに立ち上がった非正規港湾労働者たちは訴えている。「まる一日、24時間働いても1300香港ドル(1万5600円)しか報酬はない。15年間、賃金は増えないどころか、96年の1480香港ドルから下がっている」「李嘉誠を養うためだけに働かされていて、家族を養えない!」事実上の日雇いのような労働であり、しかも低賃金で24時間労働という現実への非正規労働者の怒りが、デモとなって大爆発した。「同じ一つの海で働く港湾労働者は団結しよう!」と、労働者の国際連帯を彼らは訴えている。
香港には8時間労働制はない。残業手当もない。この過酷な労働現場の現実が、とりわけ非正規労働者には厳しく襲いかかっているのである。また今の世界恐慌の現実、また中国経済の危機は、香港経済をゆさぶり、特に貿易業などに大きな影響を与えている。それは現場労働者への首切りや労働強化、賃下げとなって襲いかかり、その最大の攻撃を受けているのが非正規労働者なのである。
彼らは28日早朝から埠頭に行く道をふさぎ、港湾の警備員と激しく衝突した。港湾デモを闘いぬき、賃上げを要求して会社との団交を求めている。
中国本土での農民工、青年労働者を中心とする非正規労働者の闘いの爆発とともに、香港でもすさまじい非正規労働者の決起が始まっている。またこの香港の非正規港湾労働者の闘いは、中国本土の労働者にも大きな共感をもって迎えられ、相互の闘いが結びつき、団結して発展していく状況に入ろうとしている。
労働者の国際団結の発展は、今まさに必然である。「外注化阻止・非正規職撤廃」の闘いは、この国際団結発展の柱である。中国・香港で決起する労働者との団結をかけて、この闘いを推進しよう(K)
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