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福祉連帯ユニオン、「派遣村」労働者に経団連打倒デモ呼びかけ

 福祉労働者連帯ユニオンが「派遣村」で労働相談を行い、怒れる失業中の労働者とどんどん合流している。日比谷の「派遣村」が1月5日をもって撤去されたため、約500人の労働者が都内各地に移動。そのうち約160人は練馬区の石神井学園体育館に。NPO法人「もやい」なども基本的に撤退し、行政主導の運営となっている。6日、福祉労働者連帯ユニオンが体育館前でのぼり旗と机を出して陣取ると、続々と「生きさせろ!」の怒りの声が寄せられた。年齢層も20代から60代までと幅広い。


 トヨタの下請け工場で働いていた30代の派遣労働者は、契約期間中にもかかわらず解雇。「おれはモノかよ! 火つけたろかと思ったぐらいだ」と解雇を言い渡された時のことを振り返り、「麻生は坊ちゃん。あんなやつに俺らの気持ちが分かるはずがない」と派遣制度撤廃を訴えた。また40代男性の派遣労働者は、解雇され住居も奪われ、わずかな所持金を手に横須賀から一晩かけて歩いてきたという。
 御用組合への怒りも噴出した。溶接工の30代男性は、9月に派遣先が内定していたが、リーマンショックで内定取消。その後、友人の家を転々とし職を探してきた。組合の話になると「昔は労働組合は強かったのに、今は会社側だ」と批判。
 「派遣村」には「仕事と住居をよこせ!」の怒りと叫びが充満している。しかし行政は、1月12日にも、生活保護や職が決まらぬ労働者を閉め出そうというのだ。組合員は、森精機の派遣労働者がストライキで闘っていることを紹介しつつ、「労働者こそ社会を動かしている。資本家なんかいらない。組合に入って『生きさせろ!』と団結して実力で闘おう。1・8経団連打倒デモに行こう」と呼びかけた。「派遣村」の労働者はその訴えに共感して次々と組合に加入。「もうこうなったら闘うしかないよね」「バス借りきってみんなでデモ行こう」と明るくなる。みな団結と行動を求めているのだ。闘う労働組合が時代の前面に躍り出る時だ! 「生きさせろ!」ゼネストをやって、社会を労働者の手に奪い返そう!(KZ)

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