外国人研修制度廃止せよ!国際研修協力機構(JITCO=ジッコ)広島駐在事務所へ申し入れ
広島連帯ユニオンでは、4・21入管法・外登法と民族差別を撃つ関西交流集会での職場・地域で具体的に連帯の闘いをやろう!という提起を受けて、去る3月14日の江田島カキ養殖加工「川口水産」での事件で衝撃的に明らかにされた外国人研修生への奴隷的労働実態ついて、国際研修協力機構広島駐在事務所への抗議の申し入れ行動を、メーデーの5月1日に行った。
国際研修協力機構JITCO=ジッコは、外国人の「研修・技能実習」制度の実務の一切を国から任されている政府5省共管の公益財団法人であり、実際に外国人を渡航させ、労働させる「実務機関」であり、とくに教育や労災、事故について大きく関与している。外国人研修制度を運営する主体であり、今回の事件の責任をとるべき機関だ。絶対に責任を追及していかなければならない。
今回、ジツコは外国人研修(技能実習)制度、絶対反対!即時廃止!の立場からの申し入れは、「全国でも初めてだ」と言っていた。
2名の応対者(所長と入管事務掌管・副主任相談員)は「このような“非日常の事態”には広島では対応できない」「ジツコとしての返答をする(かどうか)は、本部に判断を仰ぎたい」「申し入れは、制度そのものの是非を問うているので個人的見解は差し控えたい。組織の人間だから個人的な発言はできない」と正当な申し入れ行動を“非日常の事態”などというふざけた対応だ。
組合員からは、「広島駐在事務所は、江田島のカキ打ちの中国人労働者の実態を知っていたはずだ。今回の事件に対して、どう考えるのか。明らかにすべきだ」「ジツコの活動そのものが今回の事件を引き起こした。即刻、外国人研修制度は止めるべきだ」という腹の底からの怒りがぶつけられた。
また、青年部からは、「江田島の中国人労働者の月給13万円、そして実際に手にしていた5万円というのは、非正規雇用で働き、仕事を干されて、組合で闘っている今の私の待遇と重なる。非正規の青年と外国人を食い物にする資本と一体になっているジツコに対しても腹の底からの怒りを覚える。全ての非正規職をなくしていかなければ。今すぐ外国人研修制度は廃止すべきだ。そのためにジツコが業務をやめるように要求する」との声が叩きつけられた。
ジツコ側は「申し入れの件は本部に報告して検討したい」と申入書を受け取った。参加した仲間は、改めて非正規職化と外国人労働者の問題の根っこが新自由主義的な施策にあることを実感し、外国人研修制度廃止に向けた闘いへの決意を固めた。
(広島連帯ユニオン・D)
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