11・6東京 パククネと安倍を倒せ 韓国・民主労総と歴史的共同行動 戦争・労働改悪阻止へ5800人
11月6日、全国労働者総決起集会が東京・日比谷野外音楽堂で5800人を結集し開催され、感動的な成功をおさめた。今年の11月労働者集会は、ゼネストを継続しパククネ打倒へ迫る韓国・民主労総ソウル地域本部と、日本で新自由主義の労組破壊と闘い勝ちぬいてきた動労千葉をはじめ3労組が、東京とソウルをつなぎ、戦争と労働法制解体攻撃に立ち向かう国際共同行動として設定された。集会では「労働運動再生めざし『働き方改革』に反撃を!」「東北アジアにおける新たな戦争を絶対に阻止しよう」の決議を採択。集会後には銀座デモを闘った。
労働運動の現状変える
全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部書記次長の武谷新吾さんが開会あいさつで、生コン業界の協同組合の大同団結を関生支部が主導して再建したことを報告し「闘う労働組合の全国ネットワークを強化・発展すること、韓国と国鉄労働者の闘いに勝利するために集会の成功を」と訴えた。
韓国・民主労総の35人の訪日団が登壇し、民主労総ソウル地域本部統一委員長のキムソンハンさんが「11月12日にソウルで20万人が集まる大規模集会を準備している」「われわれが先頭に立って闘って戦争を防ぎ、新自由主義構造調整を阻止しましょう。万国の労働者、団結せよ!」と力強くアピールした。
「呼びかけ団体からの訴え」では、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重(キムウォンジュン)さんが「今年は11月国際共同行動として設定された。日韓労働者の連帯を強固にし、それを全世界に拡大して反新自由主義の国際労働運動の新潮流をつくり出そう」と訴えた。動労千葉の田中康宏委員長は「何のためにここに集まったか。民主労総の闘いに応え、労働運動の現状を変革したいからです」と力を込めた。そして日本労働者の課題として、東北アジアー朝鮮半島での戦争を阻止すること、安倍政権の「働き方改革」、労働法制解体との闘いの最前線に立つこと、国鉄分割・民営化との30年にわたる闘いに勝利し労働運動の後退を突き破って闘う労働運動をよみがえらせることを訴えた。
東京丸ごと民営化阻止
全国金属機械労組港合同の中村吉政委員長が、橋下・維新の会の労組つぶしとの闘いと国鉄闘争は一体だと述べ、「東京都の小池は自治体そのものの解体=民営化という路線です。不当労働行為に踏み込ませてはならない」と強調した。東京交通労組の労働者、学校事務労働者が、小池都知事の都の業務丸ごと民営化、都労連解体と闘う決意を表明した。
連帯あいさつを三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さん、市東孝雄さん、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんが行った。
「戦争と改憲との闘い」として、とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長の西川重則さんが戦争絶対反対の国際連帯を訴え、沖縄の日本IBM・ビジネスサービス労働組合で解雇撤回を闘う仲宗根光洋さんが非正規職撤廃・基地撤去のゼネストへ進む決意を述べた。東京の「日の丸・君が代」不起立処分者の根津公子さんが免職を阻止した闘いを報告した。
民主労総の律動隊「ソノン(宣言)」が資本・権力への怒りを律動で表現し、会場の一体感が一層高まった。
「国際連帯の訴え」では、アメリカの鉄道労働者統一委員会(RWU)のジェームス・ウォリスさんが1人乗務を撤回させた闘いを報告し、ドイツから参加したレイバーネット・ジャーマニーのヘルムート・ヴァイスさんが反戦の訴えを行った。多数の在日・滞日外国人労働者が登壇し発言した。
闘ってJRに絶対帰る
「解雇撤回・JR復帰へ闘いはこれから」では、動労千葉顧問弁護団長で国鉄闘争全国運動呼びかけ人の葉山岳夫さんが「昨年6・30最高裁決定で不当労働行為認定が確定し、JRが不当労働行為の張本人である事実も突きつけた」と提起し、動労千葉争議団の中村仁さんが「解雇撤回させJRに帰る」、動労総連合・九州委員長の羽廣憲さんがJR九州の株上場を弾劾した。
「動労総連合を全国へ」では、動労千葉副委員長の関道利さんが検修構内外注化・強制出向との闘いを報告し、CTS(千葉鉄道サービス)の北村武さんが就業規則改悪を弾劾、千葉運転区支部長の高沢成夫さんが運転士の過酷な労働条件改善を求めた指名ストを報告した。動労水戸委員長の石井真一さんが常磐線全線開通にストで反撃すると述べ、動労連帯高崎副委員長の漆原芳郎さん、動労西日本書記長の山田和広さんがそれぞれ闘う決意を述べた。
闘いの報告と決意を郵政労働者、教育労働者、医療労働者、合同・一般労働組合全国協議会代表の吉本伸幸さんが述べた。最後に動労千葉CTS組合員、動労水戸の照沼靖功さん、京都大学の学生が決意表明を行った。愛媛県職労委員長の宇都宮理さんが閉会あいさつ。団結ガンバローとインターナショナルを斉唱しデモにうって出た。
集会には無実で無期・42年投獄と闘う星野文昭さん、トルコの国際労働者連帯協会(UID―DER)、アメリカ・ロサンゼルス統一教組(UTLA)のアーリーン・イノウエさん、中国鉄道労働者連合会からメッセージが寄せられた。
11・6集会の地平を新たな出発点に訪韓闘争を闘い、パククネと安倍を打倒しよう。闘う労働組合を建設し日本のゼネストへ攻め上ろう!
〔写真上〕 5800人が朝鮮戦争阻止と労働法制改悪粉砕へ闘う決意を打ち固めた
(11月6日 東京・日比谷野外音楽堂)
〔写真中〕 ゼネストを継続し11月12日の民衆総決起を準備する韓国・民主労総から35人が参加
〔写真下〕 集会後、「解雇撤回」「労働法制改悪阻止」「朝鮮戦争とめよう」と訴えてデモ(内幸町交差点)
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