11・17 鈴コン分会職場復帰 組織拡大へいざ出陣
ついにこの日が来た! 11月17日の朝、東京都板橋区舟渡の鈴木コンクリート工業の工場前に、3年前の解雇を完全撤回させて原職復帰する東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の内尾稔分会長、吉本伸幸書記長、鈴木善弘会計の3人が、新たに貸与された会社の作業服姿に組合腕章を付け、胸を張って登場した。勝利者として、職場と全国の仲間の団結の証(あかし)と国鉄決戦の展望を示して社前正門前に立ったのだ。
出勤した労働者がニコニコして見に来る。「解雇撤回! 本日復帰! 団結勝利!」と大書された6㍍の大横断幕を持って支援・共闘の仲間約40人が結集し、3人と分会の闘いをたたえた。
内尾分会長、吉本書記長、鈴木会計が決意を語った。
「労働者は弱くはない。崇高(すうこう)だ。世の中を回しているのは俺たちだ。これからもどんどん闘っていきます」(鈴木会計)
「本日からしっかり働かせてもらいます。社前行動の中で『必ず職場に戻る』と毎回言ってきました。今日が本当に職場に戻る日です。今後、労働者が当たり前に生活できる賃上げをかちとるために闘います。一緒に闘って下さい」(内尾分会長)
「3年間闘い続けて今ここに立てるのは、職場の分会組合員、支援、全国の仲間の存在と団結の力があったからです。安全優先の職場にする闘いを実践します。真新しい作業着で新人みたいですが、鈴コン分会とともに闘い続けていきましょう」(吉本書記長)
鈴コン分会支援・連帯共闘会議の花輪不二男呼びかけ人代表は「必ず職場に戻るという約束を果たす日となりました。3人を暖かく迎えてください。これは私たちだけの勝利ではなく、職場の皆さんと団結を固めていく出発の日です。皆さんよろしく、というあいさつを送ります」と訴えた。
支援の仲間から次々と祝福と職場労働者へのエールが送られ、3人に花束も贈られた。
東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長から「感慨無量です。すがすがしい闘いの始まりの日。全国・世界に感動が伝わっています。これを新たな闘いのエネルギーにしましょう」とまとめ、3人が工場に入る時には「勝利したぞ! 原職復帰をかちとったぞ! ともに闘うぞ!」とシュプレヒコールを送った。
闘いはまさにこれからだ。鈴コン闘争に示された労働組合の無限の可能性が、この日帰国して崩壊した安倍にトドメを刺すことを確信させる職場復帰・就労壮行闘争となった。
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