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動労水戸が大会・旗開き 2014年の決戦態勢確立

20140124b-1.JPG 動労水戸は1月19日、水戸市内で第32回定期大会と2014年旗開きを行った。
 新年冒頭からすでに激しい攻防の渦中にある動労水戸は、今大会で2014年の決戦方針を確立した。
 冒頭、あいさつに立った石井真一委員長は、「2014年の決戦を迎え、今大会は非常に重要だ」と切り出した。そして、検修・構内外注化について「外注化で12人の組合員が強制出向になった。あと15年もすればエルダーも含めて国鉄採用組は職場からいなくなる。JRはそのすべてを外注会社のプロパー社員に入れ替えようとしている。MTS(水戸鉄道サービス)のプロパー社員の研修が現場で行われているが、6カ月の見習いだけで業務に就けるのは無謀だ」と怒りを込め、外注化粉砕へ闘いぬくと宣言した。

 また、「解雇撤回最高裁署名を全力で集めよう」と呼びかけ、「JR北海道の坂本元社長が自殺した。JR北海道の経営が成り立たないことは初めから明らかだった。車両が火を吹きレール幅が広がっても、直す人も金もない。車両のメンテナンスは時給750円の非正規職がやっている。安全を守る気概も奪われた。分割・民営化の矛盾は安全崩壊として爆発している」と暴露した。
 さらに、「被曝車両K544を巡り何度もストをやった。その中で若い仲間の結集をかちとった。反原発・被曝労働拒否の闘いにはそういう力がある」と提起し、常磐線の竜田延伸阻止と2・23いわき-3・11郡山の闘いの成功を訴えた。
 そして、「今年は勝負の年。鍵は組織拡大だ。現場には怒りがある。東労組や国労の限界は誰もが感じている。なんとしても組織拡大を」と力説。最後に、動労千葉弁護団の鈴木達夫氏が東京都知事選に立つと報告し、全力でその闘いを支えようと呼びかけた。
 大会には、例年にも増して多くの支援共闘が結集した。連帯あいさつでは、ふくしま合同労組の市川潤子委員長と国労郡山工場支部の橋本光一さんが、福島の怒りを体現して3・11への結集を訴えた。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、小竹運輸グループ労組や常南交通労組を始め茨城県内の各労組のあいさつが続いた。
 動労総連合の川崎昌浩書記長(動労千葉)は、「最高裁10万筆署名の力で解雇を撤回する」と強調し、「外注会社の非正規労働者を組織して外注化を粉砕する新たな闘いに入る」と宣言。また、「動労水戸が先頭で切り開いた被曝労働拒否の闘いを総連合としても全力で闘う」と表明した。連帯のあいさつの最後に、全学連が動労水戸との連帯を熱く語った。
 経過報告で国分勝之副委員長は、「動労水戸は結成以来、苦しいこともあったが頑張って闘ったから団結が拡大した。そこに自信を持とう。最後の勝利を決めるのは組織拡大だ」と強調した。高野安雄副委員長が情勢を提起し、木村郁夫書記長が①国鉄分割・民営化絶対反対-解雇撤回、②外注化・非正規雇用化絶対反対、③常磐線竜田延伸絶対反対・被曝労働拒否、④組織拡大――を軸とする運動方針を提案。
 討論では、職場の怒りを真に体現するストライキを目的意識的に設定する必要があるという意見を巡り熱い討論が交わされた。青年はライフサイクル粉砕の決意を語り、MTSへの出向を強いられた組合員は偽装請負・安全破壊の職場の実態を怒りを込めて報告した。
 運動方針を満場一致で承認し、「国鉄決戦の勝利で、無実の星野文昭さんを取り戻す決議」と大会宣言を採択した。
 閉会のあいさつに立った辻川慎一副委員長は、「周りの労働者が一緒に立ち上がってくれるかどうか、不安になるのはみな一緒だ。しかし、それは資本主義によって縛られた人間の見方だ。労働者一人ひとりはかけがえのない人生を生きている。それを大事にできるのが労働組合だ。われわれも、闘ってみたらかなりのことができた」と提起。そして、東京都知事選について「マスコミは主要4候補ではないと鈴木氏を無視するが、そんなのはマスコミが勝手に決めたことだ。主要4候補といわれるろくでもない連中では、原発事故で労働者が殺され続ける今の世の中は変わらない。資本の論理をぶっ壊し、労働者の魂、気構えを百万人規模の労働者の共通の意志にするのが今度の選挙だ」と力説し、「職場の闘いも同じだ。労働者は分断を打ち破って団結する以外に生きる道がない。それをあくまで貫こう」と訴えた。
 大会後、場所を変えて行われた旗開きでは、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが「萩原進事務局次長の遺志を残された者が全面的に受け継ぎ闘い抜く」と断言した。組合員と支援共闘の労働者は、酒を酌み交わしつつ英気を養い、団結を固めて2014年の決戦に突入した。
●裁判でもJRを追い詰める
 大会に先立つ1月17日、動労水戸損害賠償請求訴訟の第6回口頭弁論が水戸地裁民事第1部(日下部克通裁判長)で開かれた。運転士登用差別事件での最高裁判決の完全履行と昇進差別による損害賠償をJR東日本に求めた裁判だ。
 法廷で原告側の代理人弁護士は、JR東日本に昇進試験の選考基準、成績、結果などを開示しろと迫った。石井委員長は、今も動労水戸組合員を指導運転士にしないなどの不当労働行為を続けているJRに怒りをたたきつけた。これを受け、裁判長も被告にデータ開示の検討を促した。
 この日、動労水戸は、原告席と傍聴席を埋めつくすほどの組合員と家族の決起を実現した。裁判終了後の報告集会では、代理人弁護士の証拠開示をめぐる報告に聴き入り、動労水戸の団結と粘り強い闘いがJRを追い詰めていることを全体で確認した。
 集会後、組合員と支援はJR水戸支社前に陣取って、新年第1弾の門前弾劾行動を貫徹した。(K)

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