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団結街道裁判で、空港の手先となった成田市を追及

20130619a-1.jpg 6月18日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で団結街道裁判が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・学生は、市東孝雄さんの農地を守る気概に燃えて傍聴席を埋め、ともに闘った。
 被告・成田市は、「団結街道の廃止が適正であったことを同じような前例を示すことで証明する」と言っていたにもかかわらず、完全に行き詰まってしまった。耕作している農地が隣接している道を廃止する、などという暴挙には「前例」などまったくないことが明らかになったのだ。

20130619a-2.jpg20130619a-3.jpg 主張の手直しを迫られた成田市は、再び「道路廃止は事情を総合的に考慮した結果だ」というレトリックを持ち出してきた。総合考慮とは、空港の完成・機能拡大を最優先し、「結局ここは空港になるんだ。道路など廃止してかまわない。住民はがまんしろ」ということだ。
 反対同盟顧問弁護団は、この強盗の居直り的な主張を徹底的に弾劾した。
 さらに09年7月に開かれ道路廃止を合意した、国交省、千葉県、空港周辺市町、NAA(成田空港会社)による「四者協議」の議事録など関係資料提出求めたことに対し、成田市が出してきたのは、NAA社長から成田市長にあてた一通の手紙にすぎなかった。この点を追及され、市の代20130619a-4.jpg理人は、「議事録をつくったのは県で……」などとしどろもどろのありさま。傍聴席から怒りの声が相次いだ。
 このように被告側の言い分が一向に出尽くしていない中で、多見谷裁判長は証人調べの準備を促すような発言をし、弁護団から一蹴された。拙速裁判など絶対に許さない。次回期日を9月24日(火)として閉廷した。
 弁護士会館に場所を移し、伊藤信晴さんの司会で、記者会見をかねた報告集会が開かれた。
 北原鉱治事務局長があいさつに立ち、「7月29日に農地裁判はいよいよ判決を迎える。この闘いに日本農業の未来がかかっている。報道関係者は真実を伝えてほしい」と訴えた。
 続いて葉山岳夫弁護士をはじめ、弁護団一人ひとりが法廷を解説し、市東さんに対する農地強奪判決を絶対に粉砕する決意を語った。
 最後に萩原進事務局次長が発言に立った。「成田市は道路を封鎖して地域のつながりをずたずたにして、住民の生活権まで空港に売り渡した。空港のために民家が減り、小学校は統廃合されスクールバスも成り立たず、子どもたちはタクシーでの通学を強いられるという状況だ。許せない! 署名数は6月17日で4505。残された日をさらにがんばりぬき、目前に迫った7・14集会に一人でも多くの人の結集をかちとるため、最後の奮闘をお願いします」と熱烈にアピールし、参加者は大きな拍手で応えた。
 終了後支援連はただちに、千葉地裁前で農地強奪判決粉砕の署名を訴える情宣活動を行った。(TN)
 

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