丸紅のILWUローカル8ロックアウトを弾劾 丸紅本社に抗議行動
6月13日、動労千葉、全国労組交流センター、動労千葉を支援する会、全学連などの部隊は、昼休み前の11時30分、東京・竹橋にある丸紅本社前に登場し、ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル8に対するロックアウトに抗議する闘いに決起した。
抗議団が結集する以前から弾圧体制を敷いていた警視庁公安部の刑事たちや、丸紅の守衛を尻目に、抗議団は丸紅正門前に丸紅の子会社であるコロンビア・グレインのロックアウトを弾劾する横断幕を広げ、抗議集会とビラまき行動を行った。
発言者たちは、丸紅のローカル8ロックアウトが、アメリカでもっとも戦闘的な労働組合であるILWUを破壊し、TPPの下でのアジア・日本向けの穀物大量輸出体制を構築する攻撃の重要な一環であることを口々に暴露した。とりわけ、この攻撃の主軸を担っているのが日本の伊藤忠や三井物産、丸紅などの巨大商社であり、これらの商社がアメリカの巨大穀物資本のカーギル社やブンゲ社などと連携してILWU破壊の最先兵の役割を果たしていることを弾劾した。
そしてこの日の対丸紅抗議行動が国際的な連帯行動の一環として行われ、現在ロックアウトに対して連日のピケット闘争で決起しているローカル4やローカル8の労働者や全国のILWUの労働者のみでなく、全米の闘う労働者の圧倒的注目を集めていることを明らかにした。日米の労働者の国際連帯の闘いこそがTPPを粉砕し、さらには米日帝国主義による朝鮮、中国などへの侵略戦争を阻止する唯一の道であることを鮮明にした。
丸紅のILWUロックアウトを弾劾するビラも配布され、昼休みで昼食をとりにでてきた丸紅社員が正門前の抗議行動に注目し、予想以上に多くの社員がビラを受け取った。
代表団が抗議申し入れ
丸紅正面入り口での抗議集会と並行して、動労千葉、全国労組交流センター、全学連の代表からなる抗議団が動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長を先頭に、守衛や警備担当者の妨害を排して丸紅社屋に入った。代表団に対しては、会議室で林裕二穀物第一部部長付と三代川昌弘食料総括部総務企画課担当課長が応対した。代表団は、日本文と英文で書かれた抗議書を手渡すとともに、以下の4項目の要求を突きつけた。
1.ロックアウトを直ちに中止し、ILWUローカル8の組合員を職場に戻せ!
2.組合破壊と労働者の権利の破壊をやめよ!
3.警察や連邦政府による違法で暴力的な弾圧を要請するな!
4 農業、医療、労働者の権利などを破壊するTPP推進をやめよ!
代表団は、とりわけ、ロックアウトが労働者から仕事を奪うことで日々労働者を殺す意味をもっていることを強く弾劾し、なによりも第一点目の要求に直ちにこたえることを強調した。
代表団の勢いと怒りの激しさに圧倒された丸紅側の代表は、この要求を直ちに現地の子会社であるコロンビア・グレイン社に伝達することを約束した。また抗議文に対して6月20日までに動労千葉あての文書をもって回答を提示されたいという要求に対しても、回答することを約束した。
代表団が抗議文を渡して戻ってきた段階で、正面入り口前で申し入れ行動の報告が行われた。最後に全員が正面入り口前に整列し、声を限りに抗議のシュプレヒコールを行い、この日の抗議行動が圧倒的に勝利したことを確認した。
なおこの抗議行動の模様はユーチューブに投稿され、ILWUの当該諸支部に送られた。また米の現場労働者のための労働運動関連記事を掲載する『レーバー・ノーツ』もこのビデオを国際連帯の模範例として流している。(東京・T)
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