ウクライナ戦争やめろ！　日帝・岸田の参戦を阻め！／２・２４新宿反戦闘争　全学連先頭にスクラムデモ

スクラムを組み警察の弾圧をはね返し前進する全学連のデモ（２月24日　新宿区）

ウクライナ戦争開戦２年の２月24日、改憲・戦争阻止！大行進が呼びかける新宿反戦闘争に６００人が結集し、パレスチナ連帯・ウクライナ反戦の国際共同行動に立った。日ウ経済復興推進会議で官民挙げたウクライナ支援＝参戦国化に踏み出した岸田政権に対し、全学連と青年労働者は「参戦阻止！　岸田打倒！」を叫び新宿駅を一周するスクラムデモをたたきつけた。デモに先立つ集会は、新宿駅東口一帯を岸田への怒りで埋め、人民の生き血を吸って戦争を泥沼化させる帝国主義をデモとストライキで打倒しようと呼びかけた。

新宿駅東口には、「ＮＡＴＯもロシアもウクライナから今すぐ手を引け！　日本の参戦を許さないぞ！」「岸田はガザ虐殺に加担するな！」「中国への侵略戦争を阻止するぞ！」「戦争推進の岸田を打倒しよう！」「労働者の国際連帯で戦争を阻止しよう！」などの訴えが響きわたった。

日本のウクライナ戦争参戦を実力で阻む決意を固め、新宿駅東口前を埋め集会

司会を務める東京西部ユニオンの青年労働者による「岸田政権を倒せば、ウクライナ戦争を止めることができる」という力強い訴えから集会は始まった。
大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は「腐敗にまみれ戦争に進むこの国をひっくり返す内乱を起こそう」と声を大にして訴えた。基調報告を行った全学連の神野豊典副委員長は「体制的危機にあえぐ米帝が延命をかけて中国侵略戦争―世界戦争に突進していることがウクライナ、中東での戦争激化の原因だ。帝国主義を倒す以外に戦争は止められない。日帝・岸田政権を倒そう」と鮮明に提起した。
イタリアの労組などと共同行動に立つ動労千葉からは、渡辺剛史書記長が「労働組合として最先頭で闘う」と決意を表明した。洞口朋子杉並区議はロシア非難一色の翼賛議会を弾劾し、「戦争を止める力は私たちにある」と断言。福島からは３・11反原発福島行動の椎名千恵子さん、三里塚からは空港反対同盟の伊藤信晴さんが不屈の反戦の意志を示した。沖縄、九州、神奈川、東京の大行進運動は中国侵略戦争に向けた沖縄・九州の軍事拠点化を始め全国での戦争動員との対決を訴えた。婦人民主クラブ全国協は女性の反戦決起を呼びかけ、全学連の太田蒼真副委員長と長江光斗書記長は、学生の人生をかけた反戦決起が始まっていることを報告した。
大行進事務局が「戦争を実力で止める力強いデモを闘おう」と号令を発し、学生・青年が次々とヘルメットをかぶってデモに出発。人々であふれる街頭に、腕を固く組んだスクラムデモを登場させた。「参戦阻止！　岸田打倒！」を叫ぶデモ隊は、警察の弾圧や右翼の妨害を蹴散らし前進。全学連の後ろには大行進の長蛇の隊列が続き、新宿駅周辺を反戦のうねりで席巻した。街頭の岸田政権への怒りは解き放たれ、沿道から人々が続々とデモに合流した。２・24新宿デモはこの日、国内最大規模のウクライナ反戦闘争となった。

右翼の妨害をものともせず、青年・学生のヘルメット部隊を先頭に力強く進むデモ隊は、新宿駅南口前の大通りを埋め尽くして労働者階級の反戦の意志を強烈に示した