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国労組合員資格確認訴訟 国労本部を弾劾し裁判闘争と集会

20130719b-2.jpg 7月17日、国労組合員資格確認訴訟の第9回口頭弁論が東京地裁民事第11部(団藤丈士裁判長)で開かれた。原告代理人が、被告・国労本部の主張に全面的に反論した書面の要旨を陳述した。
 国労本部は10年の大会で、闘争団員を選挙権も被選挙権もない「特別組合員」とした。しかし、労組法は組合員の均等待遇を定めている。原告側はかねてから、「特別組合員は労組法上の組合員なのか」と被告に釈明を求めてきた。だが、被告はこれに一切答えていない。原告代理人は「国労本部は表面上はまだ闘争団員の雇用を求める立場にあったのに、特別組合員化という形で闘争団員を国労から追い出した。釈明拒否は、その卑劣な裏切りを隠すため」と鋭く被告を弾劾した。 

20130719b-1.jpg 国労本部が出した準備書面には、「解雇が不当なものと被告において判断され、雇用関係を争う場合等には例外として、解雇者等の組合員資格を認めてきた」と書かれている。だが、4原告は現に解雇撤回闘争を闘っているさなかに組合員資格を奪われたのだ。原告代理人は「被告は国鉄分割・民営化による解雇を正当と認めるに至ったのか」とたたみかけた。
 原告側は、組合員資格を奪った実行者の濱中保彦前国労本部書記長や、11年の大会で規約改定案に修正動議を出した代議員ら、元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんの証人尋問と4原告の本人尋問を申請した。裁判は、証人採否を検討するための進行協議を9月に入れると決めて終了した。
9・25へ決戦態勢をさらに強固に
 夕方には「共に闘う国労の会」主催の「9・25判決うちやぶれ!裁判報告・国鉄闘争総決起集会」が文京区民センターで開かれ、参院選の熱戦渦中、70人が結集した。
 司会を務めた国労大阪新幹線地区本部の木村芳雄さんは、全国水平同盟の結成を勝利感に満ちて報告した。
 原告代理人の鈴木達夫弁護士は、「白石事件で支配階級は『公正・中立』という司法の建前も捨てて国鉄闘争をつぶしにかかってきた。そこに彼らの危機がある」と喝破し、「今の闘争の前提には、国労5・27臨大闘争弾圧で暴力行為等処罰法を打ち破った闘いがある」と強調した。
 石田亮弁護士は、この日の裁判での原告側の主張を詳しく解説した。
 原告の小玉忠憲さん(秋田闘争団)は、自身が闘う鉄道運輸機構訴訟の勝利のためにも、動労千葉鉄建公団訴訟の9・25反動判決を絶対に打ち破ると表明。国労本部が警察に守られて大会を開こうとしていることを怒りを込めて弾劾した。
 原告の成田昭雄さん(旭川闘争団)は「非正規職の青年が食っていけない現実を変えるため、俺たちが前に出る」「皆さんは支援者ではなくともに闘う仲間。ともに怒り、ともに泣き、ともに笑おう」と熱く訴えた。
 集会の基調を国労新宿駅分会の小林洋さんが提起した。小林さんは、4原告から組合員資格を奪った国労本部はグリーンスタッフの雇い止めとも闘わないと弾劾した。また、駅の外注化のため4月に設立された東京ステーションサービスに労働者が集まらず、東京駅新幹線口の外注化が破綻している現実を具体的に暴き、外注化との闘いを訴えた。そして、被曝車両K544の運用阻止へ動労水戸と国労郡山工場支部を結ぶ闘いが始まったことを明らかにし、国労の変革を訴えた。さらにスパイ・荒川を弾劾し、国労5・27臨大闘争弾圧を粉砕し4者・4団体との攻防を貫いてきた国鉄労働者の誇りにかけて反動分子と対決すると述べ、青年労働者の反乱と結びつき組織拡大に踏み出そうと呼びかけた。
 続いて、原告の羽廣憲さんがカンパの訴え。
 動労水戸の木村郁夫書記長は、K544運用阻止へこの日も勝田車両センターで時限ストに立ったと報告し、「闘いは郡山につながった。この闘いは国家権力との激突。人間が共同で生きられる社会をつくるため職場から闘う」と断言した。
 福島労組交流センターの仲間は、国労郡山工場支部の組合員が勝田車両センターでの「簡易交番検査」のでたらめさを突きつけ、JRを追及している闘いを報告した。
 東京南部労組交流センターの自治体労働者は、山本太郎さん当選へ全力で闘おうと訴えた。
 行動方針を国労我孫子・金町保線技術センター分会の吉野元久さんが提起し、団結頑張ろうの音頭を国労新潟駅連合分会の星野文男さんがとった。9・25に向かう決戦態勢はさらに強く打ち固められた。
(東京・K)
 

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