部落解放の新組織・全国水平同盟をついに結成
「今再び部落解放へ新たな宣言を発する時が来た」と呼びかけた、部落解放の新たな全国組織・全国水平同盟がついに結成された。7月14日、大阪府八尾市西郡(にしごおり)桂人権コミュニティセンターに多くの西郡住民を始め350人が結集し、熱い感動あふれる歴史的な結成大会が大成功した。
大会は「本日闘われている三里塚集会と固く連帯して大会をかちとる」という岡邨(おかむら)洋大会準備会委員長の開会あいさつで始まった。
連帯のあいさつの最後に国鉄水戸動力車労働組合の執行委員が被曝車両運用再開阻止にむけた12日の時限ストライキを報告し、「解雇撤回・JR復帰」10万筆署名運動と、16日からの動労水戸のストへの連帯行動に決起をすることを呼びかけた。寄せられたメッセージのうち、星野文昭さんの「全ての労働者人民の未来をかけて、狭山闘争の勝利と星野闘争の勝利を一つにかちとろう」という感動的なメッセージが紹介された。
いよいよ岡邨準備会委員長による大会議案の提案だ。「新組織=全国水平同盟の結成は、何よりも、今日の大恐慌と戦争・改憲情勢の切迫、3・11情勢のもとで激化する新自由主義攻撃に真正面から立ち向かう闘い」と言いきり、「部落解放・プロレタリア革命の主体的牽引(けんいん)車の位置にわれわれ自身が躍り出るときがついにやって来ました。全国水平同盟の結成はその号砲です」と宣言した。
また、八尾北・西郡闘争は「絶対反対と階級的団結をもって闘えば新自由主義に勝てるということを実証」し、「非正規職撤廃闘争を部落解放闘争の正面課題にすえ、労働組合づくりで団結を拡大する今日の部落解放闘争の到達地平を切り開いてきた」と高らかに総括し、「新たな住宅闘争をきりひらこう。八尾北つぶしをはね返そう」と呼びかけた。そして「一切は動労千葉鉄建公団訴訟9・25東京高裁判決-10・1新たな外注化、強制出向めぐる4カ月決戦にある。動労千葉、動労水戸とともに決戦の先頭に立とう」と訴えた。
さらに「自由主義と闘う部落解放闘争の「4つの柱」として、「①道州制-更地化・部落解体攻撃と対決し階級的団結で住宅闘争を闘う。②非正規職撤廃を正面課題にすえて闘う。③階級的労働運動を推進し、労働組合の階級的再生をかちとる。④新自由主義との最先端の闘いである狭山闘争を非正規職撤廃と一体で闘う」と方針を提案した。規約案は、準備会の田中れい子委員が提案した。
住宅追い出しと闘う家賃供託者を始め11人が討論に立ち、議案を圧倒的に深めた。佃文弘西郡支部青年部長は、「私を含め西郡の青年たちは非正規職化、失業・半失業、低賃金と長時間労働のギリギリの生活です。この怒りを結集して団結すればこの世の中をひっくり返すことができる」と、始まった青年の闘いを紹介した。
西郡支部の青年労働者は、「過労が原因の交通事故を、会社は私の個人責任にし、出勤停止3日、賃金カットを言ってきた。関西合同労組に加入し団交で闘い、出勤停止処分を撤回させた。青年は、関西合同労組、支部青年部に入り闘おう」と呼びかけた。また、西郡地域にある鉄工所で働く青年は、「長時間労働とパワハラでうつ病になった。関西合同労組に入り、未払い残業代、有給休暇を認めさせた。団結の力で会社を動かすことができる」と訴えた。次々と始まった青年の決起こそ新しい部落解放運動そのものだ。さらに、八尾市を弾劾し、5階から1階への福祉住み替えを闘う住民が発言した。
本部人事案として岡邨委員長-田中れい子書記長体制が提案され、議案とともに満場の拍手で一括採択された。「集会宣言案」と「狭山特別決議案」も拍手で採択された。最後に岡邨委員長の音頭で団結がんばろうを行い、インターナショナルを斉唱した。
全国水平同盟結成大会の成功をテコに8・6ヒロシマ-8・9ナガサキ闘争から9・25判決に攻め上り、9・29橋下打倒集会、11月労働者集会の大成功をかちとる。 (西郡支部・U)
写真は、①岡邨準備会委員長の議案提起に聴き入る参加者
②全国水平同盟の新委員長・岡邨洋さん
③大会終了後、真新しい旗とのぼりを掲げ西郡のムラをデモ。荊冠(けいかん)と「団結」の文字を囲む白い弧は労働者階級を表す
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