2・5渋谷ハチ公前「2月9日、私は勝ちます!」
都知事選も終盤戦に入った2月5日夕、鈴木たつお候補はJR渋谷駅に立った。「鈴木たつおです。2月9日。私は勝ちます!」の宣言とともに演説は始まった。「なぜか、労働者と皆さんの力、青年の力を私は信じているからです。こんな安倍政治、人を人とも思わない、労働者を虫けらのように扱っている安倍政治を断ち切る! ぶっ飛ばす!」
「安倍政権の悪政は極まりました。あのNHK問題、きょうも国会でやっていますね。安倍の息のかかった経営委員の一人、作家と称する人物が、なんと日本には侵略戦争などなかったと言って、都知事選候補の応援に駆けつけた。そして何を言ったか。『私は憲法改正論者だ。憲法9条は、戦争はやってほしくないという願望にすぎない」と言った。憲法9条は単なる願望などではない。310万人の日本人民、2千万人のアジアの人びと、その命をもって日本支配階級に突きつけた約束ごとだ。しかもきょうの国会で安倍首相は『私は聞いてないから知らない』、聞いてないなら、百田という経営委員が何を言ったかを調べて、その発言が適切かどうか見解を示すべきでしょう。『聞いてないから知らない』という白々しい言葉を操りながら改憲と戦争にもっていこうとするのが安倍政治だ」とこぶしを握りしめて訴える。
「私はディレクターとして20年近くNHKに籍を置き、労働組合運動をやって解雇された者として、NHKがどういうところか、皆さんより多少知っているつもりだ。NHKは権力に弱い。“みなさまのNHK”とは言うが国営放送ではない。そのNHKに安倍が自分の息のかかった経営委員を複数送り込んだ。その一人が田母神の街頭演説に駆けつけて応援演説をやった。そして、その経営委員会が選んだ籾井会長は『政府が右と言っている時に左と言うわけにはいかない』と言った。NHKは今や大本営放送、政府の手先じゃないか。安倍は、何がなんでも憲法改悪と戦争に突っ込もうとしている。安倍首相は、アメリカで「私を右翼の軍国主義者と呼びたければどうぞ呼んでいただきたい」(13年9月25日、ニューヨーク)と平然と言い放っている。根っからの戦争主義者、根っからの右翼だ。彼は本気なんだ。だったらわれわれも本気になって戦争を阻止しなければならない」
「ではどうやって戦争を阻止するのか。労働者の団結の力にこそ、阻止する力がある」と断じた鈴木たつお候補は、既成労働運動の腐敗した現状に立ち向かい、「労働組合をつくること、労働者が団結すること、これが安倍の戦争政治を断ち切る根本の力だ」と闘う労働運動の復権を訴えた。「福島のことをなかったことにして力ずくで押し通す、原発再稼働を狙う、この魂胆が明らかになったオリンピックは返上しかない!」
「私は2月9日、勝つ! なぜならば皆さんが人間として労働者として真に人を愛する気持ち、人間としての誇りを、絶対に私は信じるからだ。こういう社会は根本的に変えなければならない。2月9日、1千万人の東京都の有権者の怒りで安倍政権をぶっつぶそうよ。そして石原、猪瀬と続いたこの腐った都政をひっくり返そうよ。必ずわれわれは勝つ。それは人びとが、労働者が持っている力を信じるからだ」
福島から椎名千恵子さんや若い青年、学生の応援演説を交えながらの1時間、「どうですか、若い皆さん、今回の都知事選何か言いたいことありませんか?」の呼びかけに、青年から「鈴木たつおさんに入れようと思っています。なぜなら候補者の中で鈴木さんだけがオリンピックに反対しているからです。私はオリンピック反対です。オリンピックに使うんだったら若い子の未来のために、賃金とか社会保障に。経済終わってます。皆さん、選挙に行きましょう! 私も今回2回目ですが、アラサーで(選挙)初めてでも全然いいと思います」のアピール。最後に飛び入りでマイクを握った男性が「根本的に労働者の生活現場を再建する、貧困をなくす、過労死をなくすという鈴木先生に私はすでに1票を入れてまいりました!」
2月9日の投票日まであと3日、追い風に乗って、鈴木たつお候補の存在と主張を街頭で職場で地域で広げて伝えて、1千万人の総決起をつくり出そう!
(M)
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