東京 国際婦人デー行動 原発・過労死許さない、ドイツからも連帯発言
3月8日、「安倍は倒せる!私たちのデモが世界を変える!」と題しての2014年国際婦人デー東京行動が開催された。162人が参加して日比谷図書文化館での集会とデモが行われた。
今年は、ドイツからゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟のケアスティン・ルーデックさんが参加。新自由主義の破綻のもとでウクライナ情勢を始め帝国主義強盗どもの争闘戦が戦争の危機をはらんで激化している。その中での闘いの交流は国際婦人デーの精神を発揮し、労働者階級の国際的連帯・団結をつくり出すものになった。
司会を東京労組交流センター女性部の樫村美恵子さんが担った。婦人民主クラブ全国協議会代表の三浦正子さんが、「帝国主義の戦争を止めよう! 労働者階級として女性が生きるために先頭で闘おう」と高らかに開会を宣言した。
共闘のアピールの初めに三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんが登壇。「軍事空港反対で48年。農地死守を掲げて反対同盟はいよいよ市東さん裁判で東京高裁に攻め上る闘いに入る」と述べ、3・23全国集会と3・26高裁闘争への結集を呼びかけた。星野暁子さんは、都知事選後の文昭さんとの面会を報告。獄中で候補と一体で闘っていた文昭さんが面会室で2日間、暁子さん相手に「街頭演説」を行ったエピソードを語った。
ドイツからの報告は40分にわたり、現地の核燃料廃棄物処分場建設反対闘争のスライドを上映しながら行われた。闘いの中での女性の役割の大きさが語られ、国家権力や原子力マフィアや原子力ムラとの闘いでは「国境を越えた団結連帯が必要!」と訴え、大きな拍手を受けた。
基調報告は婦民全国協の川添望さんが行った。「新自由主義の破綻の中で安倍政権が女性の活用を成長戦略の中核と位置づけている今、女性労働者が国鉄決戦を先頭で担い階級的に闘っていくことがすべての労働者階級人民の未来を決める」と核心を突いた。さらに、「今日立ち上がっている一人ひとりの格闘の中に資本主義を倒し新しい社会を実現する力がある。けっして一人ではない。私たちは団結できる存在だ」と訴えた。職場で地域で闘い、決起した女性たちを大きく激励するものになった。
いよいよ職場・地域からの発言だ。郵政非正規で家族を養うために少しでも高い時給をと夜勤専門の職場で働き通勤途上の事故で労災になり、その後の雇い止めと闘っている女性の闘いを中部労組交流センターが報告した。
続いて、労組をつぶす攻撃の中で資本により過労死させられた夫の労災認定を労組に入ってかちとって闘い始めた女性が発言に立ち、「会社には怒りがいっぱいです」と語った。資本の不当労働行為と真っ向から闘う医療職場からは、深刻な人員不足の中、命そのものが脅かされている現状が弾劾された。介護職場で解雇され撤回を求めて闘う報告でも、資本のパワハラ・セクハラと真っ向から闘う自身の存在そのものが職場の安全崩壊を弾劾していることが明らかにされた。
ジェコー資本による解雇と闘う当該は、反動判決に屈せず粘り強く闘うことを表明。埼玉の教育労働者は「1年間で使い捨てる労働を押しつけるために激しいパワハラやいじめが横行する現場は許せない。がんばる」と決意を語った。
三浦半島教組での激しい役員選挙戦攻防、横浜市の自治体職場の報告を神奈川労組交流センター事務局長の岩崎ゆかりさんが行った。最後に全学連書記長の坂野陽平さんが暴処法裁判での無罪確定を報告し、闘う決意を表明した。
団結ガンバローで締めくくり、さっそくデモに出発。東電本店前を通り、銀座を行進する女性たちの「原発反対! 非正規職撤廃! 過労死許さん!」のデモに、街行く人びとが一緒にコールしたり、手を振ったり、デモを背景に写真を撮りに来るなど解放感に満ちていた。(婦民全国協事務局長・T)
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