国技館でのTPP反対集会に三里塚反対同盟が「農地死守」訴えて登場!
11月8日、東京の両国国技館において「TPPから日本の食と暮らし・いのちを守る国民集会」が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟と三里塚闘争連絡会議が参加者へのビラまき・情宣に立ち上がった。
野田首相がTPP参加をいよいよ決めようとしている。この情勢に危機感と怒りを抱く農民・漁民をはじめ、農林漁業、生協、医療、自治体などの労働者・関係者6千人が全国から参加した。いつもは大相撲で賑わう両国駅前から国技館までの一帯が、この日ばかりは野田政権のTPP推進に対する激しい憤りで満たされた。
三里塚反対同盟の伊藤信晴さんと支援連は開場と同時に国技館前に登場し、TPP反対を訴えるとともに成田空港の農地強奪攻撃を暴露し弾劾するビラをまき始めた。傍らには「三里塚・反TPP」と大書されたむしろ旗、赤い反対同盟旗とのぼりが立てられ、「農地死守」の非妥協の闘いを日々45年間も貫いてきた自負を誇示した。
正午前から大型バスがどんどん到着し、入り口に続々と参加者が殺到した。「空港建設のための農地取り上げ絶対反対!」のかけ声とともにビラは次々と手渡され、市東孝雄さんの耕作地の地図が入った農地裁判の解説はむさぼるように読まれた。
集会は午後1時半から開始され、TPP参加によってもたらされる農業をはじめ日本の全産業への大打撃を想定し、「断固阻止!」の覚悟と決意で終始貫かれた。特に福島原発事故が一向に収束しない中であえて強行しようとする野田首相に6千人の怒りが集中した。
各党代表の国会議員も「阻止に向け精一杯がんばる」などと威勢のいい発言をしたが、とりわけ民主党、自民党に弾劾と不信の野次がたたきつけられた。
三里塚「農地死守」の闘いと全国農民のTPPへの怒りの結合をさらに深めよう。労働者と農民の革命的連帯を発展させ、TPPを粉砕しよう。(TN)
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