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国賠・再審・大坂裁判で反撃 星野全国再審連絡会議総会 改憲狙う安倍と対決

共同代表3人が新たな星野闘争への決意表明(7月6日 東京・墨田区)

法務省に対するデモを闘った翌6日、東京・墨田区のすみだ生涯学習センター・ドームで星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の全国総会が開催された。
星野文昭さんに黙とうを捧げ、星野さんの生涯が映像で映し出された。共同代表の戸村裕実さんが「喪失感に浸っている間はない。星野闘争の継承、星野精神の継承へ、熱烈に討論し運動の前進を勝ち取ろう」と開会あいさつを行った。
星野暁子さんが「文昭が生涯をかけて求めた闘いのすべてを引き継ぐ」と決意を語り、国家賠償請求訴訟と第3次再審請求裁判を闘い、「安倍政権が改憲・戦争への道を敷き詰めている時、私たちが星野となって闘おう」と訴えた。(発言抜粋別掲)
 事務局の金山克巳さんが基調報告を行い、「獄中44年を不屈に闘った星野さんを生きて取り戻せなかったことは本当に悔しく痛恨のきわみであり、彼を獄死に追いやった徳島刑務所、更生保護委員会、法務省、安倍政権、この極悪の国家犯罪を弾劾する」「星野さんの精神を継承する闘いに総決起しよう」として新たな方針として4点を提起した。
第一に、改憲・戦争阻止に立ち上がる広範な労働者民衆と団結し、安倍政権を倒すために闘う。第二に、星野さんがなぜ亡くなったのか、すべての真実を明らかにして責任を取らせるために国家賠償請求訴訟を起こす。第三に、星野暁子さんと兄弟が継承して第3次再審請求を行う。さらに、星野さんと共に闘い、46年にわたる指名手配の末に2017年5月に逮捕された大坂正明さんの裁判を星野再審闘争と一体で闘い、無罪・解放をかちとろう。
そして「当面する最大の闘いとして7月26日に東京・杉並公会堂で開催される『星野文昭さん追悼 獄死・国家犯罪を許すな7・26全国集会』を星野さんの仮釈放を求めて要望書を書いてくれた2万人を超える人すべてに知らせ、参加を呼びかけましょう。星野暁子さん、大坂正明さんと団結し7・26全国集会を成功させ、新たな闘いを始めましょう」と提起した。
再審弁護団から主任弁護人の岩井信弁護士、和久田修弁護士が共に闘う決意を語った。岩井弁護士は、「請求人・星野文昭の死亡により終了した」という7月2日付「決定」が届いたと報告し、医療刑務所の医師が「巨大な腫瘍(しゅよう)」と記したが、「巨大になるまで放置した医療放棄、医療隠ぺい、医療過誤、その真実を明らかにする新しい闘いの始まりだ」と語った。星野さんの医療経過について、医師からの問題提起も行われた。
大坂裁判事務局が大坂さんの裁判をめぐる現状と展望を提起し、「大坂さんの闘いは、44年の星野闘争を引き継ぐ闘いだ。星野闘争と一体で闘おう」と呼びかけた。
総会後半は、全国36救援会の熱烈な討議の場となった。星野さんを殺した国家権力への沸騰する怒り、星野闘争を拡大し多くの出会いを生んでいる星野絵画展への取り組みなど、意欲的な提案も続出。深い悲しみと火を吐くような怒りが、大坂裁判と一体の新たな星野闘争を生み出そうとしている。
共同代表として戸村裕実さん、星野暁子さん、狩野満男さんが選出された。これまで共同代表として精力的に活動された沖縄の平良修牧師が退任された。
家族として暁子さんと共にあいさつに立った、いとこの星野誉夫さんが「2人一緒に暮らせるようにしたかった。彼は幸福な一生だった。皆さんを信じて、運動を信じて、必ず実現できると最後まで考えていたと思います」と語った。最後に星野さんに思いをはせながら全員でインターナショナルを歌った。7・26杉並公会堂で会いましょう!

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