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国鉄闘争全国運動6・8全国集会 韓国の鉄道労組と闘う団結

20140613a-1.JPG 国鉄闘争全国運動は6月8日、「国鉄1047名解雇撤回! 闘う労働組合をよみがえらせよう! 10万署名貫徹-全国運動の本格的発展を」のスローガンのもと、6・8全国集会を東京・文京シビックホールで開催した。集会には全国から1650人が結集した。韓国の鉄道労組を迎えて開かれたこの集会は、日韓の鉄道労働者が直接連帯し、民営化にともに立ち向かう画期的な地平を切り開いた。さらに、国鉄決戦を基軸に職場での階級的労働運動の実践が全国で開始され、その影響力が日々、拡大しつつあることが示された。国鉄闘争全国運動はまさに新たな発展段階に入ったのだ。

 集会は、韓国セウォル号事故で殺された300人の高校生を始め、全世界で新自由主義の犠牲となった人びとへの黙祷をささげて開始された。
 開会あいさつに立った国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんは、「東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は、果敢に闘って勝利した」と述べ、戦争に向かう安倍政権を激しく弾劾して「団結し勝利の展望を開こう」と訴えた。
 連帯あいさつを福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんが行い、「福島県立医大と真っ向から対決する診療所を支えてほしい」と呼びかけた。
 国鉄闘争全国運動を呼びかけた全国金属機械労働組合港合同、全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、動労千葉の3労組の代表が発言に立った。
20140613a-3.JPG 港合同の中村吉政委員長は、「4・9政治和解を許さず闘ってきたことが動労千葉組合員のJR不採用を不当労働行為と認定した判決を実現した」と述べ、「闘えば必ず勝利する。平和のため、働く者が本当に社会の主人公になるためともに頑張ろう」と訴えた。
 関西地区生コン支部の柳充副委員長は、今春闘で1万円の賃上げをかちとったことを報告し、「労働組合が自らの拠点をつくり、ストライキを打ち、階級的労働運動を広めていけば、必ず多くの人から共感を得られる」と発言した。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「4・9政治和解に抗して孤立無援の状況から国鉄闘争全国運動を立ち上げ、東京地裁6・29判決や東京高裁9・25判決をかちとって労働運動の歴史に新しいページを開く闘いを実現してきた」と振り返り、「国鉄闘争全国運動の新しい出発点が今日だ」と強調した。また、動労千葉の5・2ストライキ、動労水戸の5・30-31ストライキを「労働運動の歴史に新しい1ページを書き記す闘い」と総括、「日本の労働運動の限界をわれわれの団結した力でのりこえよう」と呼びかけた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが、この間の動労千葉の闘いを「正規と非正規、本工と下請けの仕切りを取り払った」と評価し、「国鉄闘争全国運動は新段階に入った。社会の流れを変えるのはわれわれ自身だ」と訴えた。
 韓国鉄道労組ソウル地方本部長のオムギリョンさんが満場の拍手を浴びて登壇した。国鉄闘争全国運動は昨年12月の23日間の民営化反対ストライキという偉大な闘いと結合したのだ。通訳は国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが務めた。
20140613a-4.JPG オムギリョンさんは、「日本の現実と韓国の現実は大変似ている。資本の貪欲を満たすための新自由主義の政策に国境がないからだ」と切り出し、昨年12月の鉄道民営化反対ストの経過を明らかにした上で、パククネ政権の大弾圧に対し鉄道労組が団結を崩さず闘えている根拠を、「長い闘争の中でつくられた同志に対する信頼と闘争の正当性への確信、民営化反対への国民の支持があったからだ」と語った。また、「鉄道が民営化されたら安全と生命は守られなくなる」と述べ、セウォル号沈没事故について、「船員を非正規職として雇用し、安全をないがしろにした資本家と、規制緩和した権力者に根本的な責任がある」と断定した。反合・運転保安闘争路線は全世界的な普遍性を持つ階級的労働運動の基軸的路線であることを、全参加者はあらためて実感した。
 国鉄解雇撤回最高裁決戦勝利へ、動労千葉弁護団長の葉山岳夫弁護士が発言に立った。葉山さんは、安倍が「戦後体制からの脱却」を叫び、集団的自衛権の行使容認に突き進んでいることを弾劾して、8月17日に開かれる改憲阻止・安倍打倒集会への結集を呼びかけた。また、最高裁での決戦に勝利するためにも、労働運動の力が必要だと訴え、参加者の奮起を促した。
 自交総連北海道地連(堀川委員長)SKさくら交通労組の河野晃興委員長は、JR北海道による保線労働者の懲戒解雇に抗議して函館駅前で取り組んだ街頭宣伝で大きな手応えをつかんだと報告し、JR北海道に動労総連合を組織すると宣言した。
 解雇撤回・JR復帰署名呼びかけ人の芹澤壽良さんは、1047名解雇撤回闘争の最後の闘いとなった動労千葉の闘争を支援しなければならないという思いからこの闘争に参加したと述べ、署名運動の前進を訴えた。
 これを受け、1047名解雇撤回闘争を闘う当該の労働者が発言した。動労千葉争議団の中村仁さんは「私たちの闘いはもう一歩で解雇撤回させるところに来た」と宣言した。動労千葉争議団長の高石正博さんは、東京高裁9・25判決後、署名への取り組みが新たな労組に広がっていることを報告し、「私たちの闘いが実ってきた」と実感を込めて発言した。
 国労小倉闘争団の羽廣憲さんは組合員資格確認訴訟に勝利し腐った国労本部を打倒すると宣言、国労旭川闘争団の成田昭雄さんはJR北海道の安全崩壊を弾劾して「私たちをJRに返せ」と怒りをほとばしらせた。
 「職場からの新たな闘い」として発言した動労千葉の関道利執行委員は、5月2日の動労千葉ストについて、「CTSの労働者のためにストに立った。外注先に組織を拡大すれば外注化は粉砕できる」と述べ、動労千葉車両技術分科会の半田幸夫会長も5月2日のストに触れて、「取り返しのつかない事態となる前に外注化を粉砕して、仕事と仲間をJRに戻す」と宣言した。
 動労水戸の青年組合員、照沼靖功さんは、常磐線竜田延伸に対し「人が帰れないところに列車を走らせる会社の暴挙と闘う」と怒りを表し、動労水戸の石井真一委員長は「楢葉町の帰町宣言を粉砕したのはわれわれの力だ」とこの間の闘いを総括、竜田延伸強行に対し再度のストも構えて闘い抜くと表明した。
 国労郡山工場支部の橋本光一さんは、10月1日実施と提案されている郡山総合車両センターでの外注化を絶対阻止する決意を述べた。JRの外注会社で働く青年は、JR東日本の新津車両製作所分社化反対を掲げて3月10日に闘われたデモが、本体と下請け労働者の分断を打ち破ったと報告した。
20140613a-2.JPG 会場の熱気が高まる中、決意表明に移った。東京・八王子西局による解雇と闘う当該が郵政非正規ユニオンの齋藤祐介委員長とともに登壇し、解雇撤回闘争を闘う中でユニオンの組合員を拡大したと報告した。
 雇い止め解雇と闘う日本IBMビジネスサービス労組の仲宗根光洋書記長は、「鈴コンや動労千葉に続き、闘えば勝てることを次に証明するのは私だ」と言い切った。
 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が首都圏広域労組連絡会の仲間とともに壇上に立ち、吉本伸幸書記長が「関西生コン支部の故高英男副委員長の遺志を受け継ぎ、必ず東京に東京生コンを組織する」と宣言した。
 ちば合同労組の諸町三夫委員長が5月29日に「すき家」の工場でストライキを決行したと報告すると、会場から盛んな拍手が寄せられた。
 三浦半島地区教組の教育労働者は、体制内指導部と激突して闘われた定期大会決戦を報告し、「青年を獲得し、労組に闘う指導部を打ち立てる」と表明した。
 奈良市従業員労働組合教育支部の労働者は、民間委託反対の闘いを貫く中で、市従本部に国鉄解雇撤回10万筆署名に協力するという組織決定を行わせたと報告した。
 動労千葉青年部の木科雄作さんは「青年も大先輩も横一線で最先頭で闘おう」と呼びかけた。
 全学連の斎藤郁真委員長は沖縄大学で学生自治会を再建したと報告し、法政大学の武田雄飛丸文化連盟委員長への起訴を怒りを込めて弾劾した。
 これらの決意を受け、愛媛県職労の宇都宮理委員長が「国鉄闘争全国運動の新たなアピール」を読み上げた。「全国運動がきりひらいてきた4年間の闘いの画期的な前進。そのすべてが時代とかみあい、労働者がおかれた現実への深い怒りと結びついて、力強く鼓動し始めるときが来た。いよいよこれからが勝負。本日を新たな出発点として、国鉄闘争全国運動の本格的な発展をかちとろう」というその内容は、全参加者の実感だ。
 入江史郎ス労自主委員長が閉会のあいさつを行い、全金本山労組の長谷武志副委員長の音頭で団結ガンバロー。動労西日本の大江照己委員長の指揮でインターナショナルを斉唱し、文字通り新たな国際連帯の地平を開いた6・8集会は熱気と感動のうちに幕を閉じた。
(東京・K)

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